背中の痛みの原因は
頚椎症・頚椎ヘルニアかも
以前から首や肩に痛ダルさを感じることがあって、最近では背中のあたりもピリピリと痛みを感じるけどこれって何が原因なの?と悩んでしませんか?
首や肩の痛みなどと共に背中にも痛みを感じるという方はちょくちょくいらっしゃって、実際に当店にそのような悩みで来店される方もいます。
首や肩だけなら、ただの肩こりなのかな?と様子を見ようと考えられるでしょうが、背中まで痛くなってくると本当に肩こりなんだろうか?と心配になってきますよね。
そこで今回は背中が痛くなってしまう原因についてお伝えしていきます。
肩こりが原因かも
背中の痛みの原因として一番多いものが「肩こり」であるといわれます。
これは一般的に肩こりを感じる原因となることの多い僧帽筋と呼ばれる筋肉が、肩から首だけではなく背中のほうにまで続いているため、肩周辺の緊張が背中にまで波及してしまうためです。(下のイラストの赤い部分が僧帽筋です)
他にも、肩こりが慢性化してしまっている人の多くが、背中が丸まり肩が前に出てしまっているために肩甲骨が外に歪んでしまっています。
肩甲骨が外側に歪んでしまうと、肩甲骨の動きが悪くなってしまい普段の生活から肩甲骨周りの筋肉が使われることが減ってしまいます。
使われることの減った肩甲骨周りの背中の筋肉は血液のめぐりが悪くなり、それによって筋肉が固くなってしまい、背中に痛みなどの症状を発症させてしまうんです。
ここで、「なんだただの肩こりか」と思わないでください。
背中のけんびきと呼ばれることの多い、肩甲骨の内側まで症状が広がっている場合は肩こりがかなり悪化している状態です。
実際に経験されたことのある方はご存じでしょうが、背中にまで肩こりの症状が波及してしまっているときには、少し運動したくらいや、マッサージをしてもらったくらいではなかなかスッキリせずに、また背中の痛みが戻ってしまいます。
さらに悪化したり慢性化してしまう前に、整体院など筋肉をもみほぐすだけでなく、体を整えたり日常生活の注意点を指導してもらえる専門家にみていただくのも一つの方法です。
急性大動脈解離による痛み
背中に痛みを出す原因として、急性大動脈解離という病気があります。
急性大動脈解離とは、大動脈の内側の壁が裂けてしまう病気です。
突然、胸や背中(肩甲骨の間)に激しい痛みが起こることが特徴です。
痛みの他にも、意識消失・麻痺などといった症状も起こり、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を引き起こすときもあるので、突然耐えることのできない激しい痛みが肩甲骨間の背中に起こった時には、病院で検査してください。
狭心症・心筋梗塞による痛み
狭心症や心筋梗塞など心臓の疾患が原因で左肩や左上腕部分、背中の左側部分に痛みを出すことがあります。
心臓の疾患が原因で背中の痛みを発症する場合には、背中だけでなく左前胸部に圧迫されたような痛みを伴うことが多いです。
左の背中側が痛くて胸にも痛みを感じ、痛みに加えて、圧迫感・吐き気・冷や汗・呼吸困難などの症状が発症した場合には病院で検査を受けてください。
十二指腸潰瘍による痛み
十二指腸潰瘍が原因でも背中に痛みを感じることがあります。
一般的には右上腹部や背中の右肩部分が痛むことが多く、圧迫感や鈍痛、焼けるような刺すような痛みを感じることが多いです。
背中の右側だけに痛みがあり、腹部にも鈍痛やさすような痛みを感じている時には一度病院で内臓に問題がないか?を検査してもらってください。
頚椎症・頚椎ヘルニアによる痛み
あくまで私の今までの経験からなんですが、首や肩にも症状が出ていて背中までピリピリとした痛みを感じるというときは、頸椎症や頸椎ヘルニアが原因で痛みを出しているときが結構あります。
実際に病院で頸椎症や頸椎ヘルニアと診断を受けている方で、背中の痛みも首や肩と一緒に同時に訴えられる方もいますし、
そうでなく病院には行っていないけど首や肩、背中に痛みがあって当店に来られた方でも、徒手検査をさせてもらうと頸椎症や頸椎ヘルニアの検査が陽性だったり、頸椎症や頸椎ヘルニアの施術を重ねていくことで改善していかれる方も非常に多いです。
頚椎症や頚椎ヘルニアで背中に痛みが出てしまう理由は単純に、その周辺を支配している神経が頸椎を経由して伸びて行っているからです。
なので頸椎症や頸椎ヘルニアで神経を圧迫することによって背中に痛みを出してしまうんです。
肩こりとの判別がかなり難しいですが、痛みだけでなく痺れを感じたり、腕にまで痛みなどの症状を感じていたり、夜中に痛みを感じて寝にくいことがあるなんて時には、ただの肩こりではなく頚椎症・頚椎ヘルニアの可能性が高いです。
確実な診断がほしい場合は病院でレントゲンではなく頸椎のMRIを受ける必要があります。
ただし肩こりもそうですが、病院では手術以外は薬と牽引だけという事が多く、それではなかんか改善していかない方が多いのが現状ですので、病院以外の治療院などに足を運ぶのも一つの方法です。
まとめ
背中の痛みはただの肩こりの時もありますが、急性大動脈解離や心臓疾患、十二指腸潰瘍などでも発症することがあります。
そういった内臓疾患からくる場合は、背中だけでなく胸や腹部にも痛みがあったり、痛みの症状だけでなく吐き気や圧迫感、麻痺などの症状がみられる多いので、こういった症状が少しでもみられた場合には、病院で検査を受けてください。
また、背中の痛みの原因で以外に多いのが、頚椎症や頚椎ヘルニアです。
実際に当店でも頸椎症・頸椎ヘルニアで背中に痛みを出していた方を何人も見させてもらっています。
肩こりが原因であっても、背中まで痛みを感じる時にはかなり重症化しているので、たんにマッサージを受けるだけでなく専門家の人に体を整えてもらいながら、日常生活の習慣を見直してくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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