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肩こりの人は塩分不足?摂りすぎ?

 

肩こりの人は塩分不足?摂りすぎ?

 

塩分不足で肩こりの奈良県葛城市の女性

最近は高血圧の原因となる塩分の摂取量についても何かと言われる事が多いですよね。

 

私はどうしても味が濃いのが好きなので、なかなか塩分を減らすことができなくて、家族にも指摘されることもあり、今までより減塩を心がけています。

 

そんな塩分ですが、ちょっと最近私と同じように塩分を取りすぎて、血圧を医師に指摘されたお客様に質問されたのが、「塩分の取りすぎで肩こりになったりしますか?」といった質問です。

 

同じような疑問を持っている方も少なからずいらっしゃると思うので、今回は肩こりと塩分の関係についてお伝えしていきます。

 

 

そもそも塩分はどのような働きをしているの?

肩こりとの関係の前に、なんとなく塩分って体に必要な気がするけれど、なかったら何か問題なの?と、よく理解していない人も多いと思いますので、そもそも塩分は体の中でどのような働きをしているのか?についてお伝えしていきます。

 

●体液の塩分濃度を調節している

人間の体液というのは、約0.85%の塩分濃度で生理食塩水と同じに保たれています

 

この体液の濃度はナトリウムとカリウムによって調節されていて、 細胞外液の塩分濃度が低くなると骨に存在するナトリウムが放出され、逆に、細胞外液の塩分濃度が高くなるとナトリウムは骨に吸収されることで、体液の塩分濃度を調節しています。 

 

また、細胞内液の塩分濃度が高くなると、細胞外へナトリウムを排出して、そのかわりに細胞外に存在するカリウムを取り込み、浸透圧を一定に保っています。

 

ややこしく書きましたが、つまりナトリウムはカリウムと共に体内にあるすべての液体の濃度をコントロールしてくれています。

 

●体液のpHを調整している

ph値とは、酸性・アルカリ性を示す値のことで、最近は見なくなりましたが、以前はCMで言われていたモノがあったので、聞いたことがある人もいると思いますが、人間の体液は常にpH 7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。 

 

ただ、お肉を食べると体は酸性に傾くので野菜を食べましょうと言われることがあるように、食物を摂取したときは、体内の「代謝」により酸性の物質が生成されやすく、体液は酸性に傾きやすくなります。

 

そして血液などの細胞外液に酸性物質が運ばれると、ナトリウムはこれを中和して、弱アルカリ性を保つように働いてくれます。 

 

このように、ナトリウムは体液を弱酸性に保つために働いてくれてるんです

 

●栄養素の消化・吸収をサポート

塩化ナトリウムの元である塩酸は胃液の主成分で、たんぱく質の分解を促します。

 

また、ミネラルなどの栄養素の吸収も助けます。これはブドウ糖やアミノ酸はそのままでは吸収できずナトリウムと結合することで吸収することができるようになります。

 

このようにナトリウムは消化や吸収もサポートしてくれているんです。

 

●筋肉の動きと神経伝達をサポート

これも聞いたことがある人も多いでしょうが、人間の神経伝達や筋肉の収縮・弛緩は、全て電気刺激で行われます。 

 

脳から体を動かすために、筋肉を収縮させる信号が神経細胞を通って筋肉細胞へ送られると、細胞内のカリウムと細胞外のナトリウムが入れ替わることで電気が発生し、これが刺激となって筋肉が収縮します。

 

反対に筋肉を弛緩させるときは先ほどと逆で電気刺激が筋肉細胞に伝わり筋肉が弛緩します。

 

脳から神経細胞へ何らかの信号が送られると、筋肉の収縮・弛緩と同じようにカリウムとナトリウムの入れ替え作業によって電気刺激が神経組織に伝わります。

 

つまり筋肉を動かすためにはナトリウムが必要不可欠ということです。

 

 

塩分と肩こりの関係

塩分不足で肩こりに悩む奈良県大和高田市の職員

このように体になくてはならない塩分(ナトリウム)ですが、塩分の取りすぎは肩こりを発症させる要因の一つとなります。

 

これは塩分をとりすぎると、体の中の水分量が増えてしまうため、むくみなどを発生させ、結果的に血液が滞り疲労物質などの老廃物がたまることでコリが発生してしまうからです。

 

それじゃあ肩こりの時には塩分を摂らないようにすればいいのか?というと、そう単純なことではありません。

 

塩分を取らないということは、体から水分が少なくなるということです。

 

川の水が極端に減ってしまうと、当然ですが水の勢いは弱くたりますよね。

 

川の水とまったく同じとはいいませんが、血液も同じで、塩分をとらずに血液の量が減ると、これも結果的に血流が滞り肩こりが起こりやすくなるんです。

 

つまり塩分の取りすぎも反対に不足も肩こりを発症させやすくなってしまうんです。

 

 

塩分の摂りすぎでおこる問題

肩こり以外にも塩分の摂取量は体に様々な影響を与えるため、ここからは肩こり以外に塩分の摂取量によって体におこる代表的な症状についてお伝えしていきます。まずは塩分の摂りすぎから。

 

●高血圧

塩分の摂りすぎは体の水分量が増えるため、血流量も増加し血圧が高くなり、その状態が続けば高血圧となります。

 

そうなれば、脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる疾患の可能性も高まってしまいます。

 

●不整脈

先ほど筋肉の働きにはナトリウム(塩分)が必要とお伝えしましたが、心臓の筋肉もナトリウムとカリウムによって起こる電気信号が伝わることで動いています。

 

塩分の過剰摂取が続くとその信号に異常が起ってしまい、心臓の鼓動が不規則になり、つまり不整脈を起こしてしまいます。

 

ひどい状態になると、心臓の筋肉への血流が悪くなり、酸素不足や栄養不足による虚血性心疾患を起こしてしまいます。

 

●腎疾患

塩分を摂りすぎが続くと、それを体外に排出するために腎臓が過剰に働くため、腎臓に負担が大きく、腎疾患のリスクが高まってしまいます。


●胃の問題

塩分の摂りすぎで胃の中の塩分濃度が高まると粘膜が傷んで、胃炎を起こしやすくなります。

 

そうすると、発がん性物質の影響を受けやすくなり、胃がんになるリスクまで高まると考えられています。

 

 

塩分を摂らなくて起こる問題

上記のように摂りすぎは様々な問題を発生させてしまう塩分ですが、ここからは反対に、足りない時に起こる問題についてお伝えしていきます。

 

●めまいやふらつき

塩分が不足してしまうと体液はが減るため、酸素や栄養を運んでいる血液量も減ってしまうため、脳への酸素供給量が減ることで、めまいやふらつきが起こりやすくなります。

 

●脱力感

塩分の摂取が不足すると、細胞外液である血液やリンパ液、胃液などの消化液も少なくなります。 

 

消化液が少なくなると当然食べても消化できる食物量が少なくなるため、だんだんと食欲がなくなります。 食事量が減ると栄養摂取量も少なくなるので、体の機能が衰え、体がだるくなり脱力感があります。

 

●脱水症や筋肉の異常

最近の夏は脱水症や熱中症の予防についてかなりうるさく言われていますが、スポーツなどで大量の汗をかくと、一緒に塩分も体外に排出され、体液の濃度がさがってしまうため、この状態でいくら水だけ飲んでも体外に排出され脱水症や熱中症を起こしてしまいます。

 

また、運動中は、発汗による水分排出への対応と運動による血流配分の変化から、腎臓の機能が抑制されると言われています。

 

そのため汗を大量にかいても塩分補給が少ないと、ナトリウムが体から排出される一方になるため、筋肉からもナトリウムが奪われてしまいます。

 

この状態がひどくなると、筋肉の伸縮に必要なナトリウムが不足することから、筋肉を動かすための信号に異常が生じ、意識せずに勝手に筋肉が収縮してしまう痙攣が起こります。

 

 

1日で摂るべき塩分量

このように肩こりの要因になったり、それ以外にも摂りぎや不足によって様々な問題を体に起こしてしまう塩分ですが、ここからは1日で摂るべき塩分量についてお伝えしていきます。

 

一般の人の1日の食塩摂取量については男性は1日8g未満、女性は7g未満と言われています。

 

数字で言われてもピンとこない人も多いと思いますので、いくつか食品に当てはめると、握りずし(8個)3.7g、とんかつ5g、ラーメンは5.5g、天丼は4.6g、味噌汁一杯で1.3gと、思いのほか塩分を摂りすぎてしまっている人も少なくないでしょう。

 

ちなみに、2012年時点での日本の成人1日あたりの食塩平均摂取量は、男性で11.3グラム、女性で9.6グラムと発表されています。

 

 

摂りすぎに注意しましょう

1日に摂るべき塩分量をお伝えしましたが、肩こりだから塩分は全く摂らない方がいいとか、しっかり摂った方がいいとか、そういった単純なことでなく、摂りすぎもその反対も体は問題を起こしてしまうんです。

 

ただ、先ほどいくつか食品の塩分量をお伝えしましたが、基本的には不足よりも摂りすぎになっている人が多いと思います。

 

もちろん仕事やスポーツなどで多量の汗をかく人であれば、一般的に言われている量よりももう少し摂る必要のある人もいるでしょうが、とくに日本人であれば醤油など塩分を摂る機会が多いため、どうしても知らず知らず摂りすぎていることが少なくありません。

 

なので肩こりだけでなく、体のためにも一度自分が摂っている塩分の量を意識してみて、調整するように心がけてくださいね。

 

 

まとめ

病院で高血圧を指摘され塩分を控えるように言われたことのある肩こり持ちの方で、塩分と肩こりって関係があるのかな?と、なんとなく疑問に思ったことはありませんか?

 

塩分は血液の巡りと密接に関係しているため、摂りすぎも足りないのもどちらも血液の巡りが滞ることによって、肩こりを起こしやすくなります。

 

さらに肩こりだけでなく、塩分は様々な働きを担っているためなくてはならないモノなんです。

 

ただし、摂りすぎも高血圧や腎疾患、胃の問題などを発症させますし、反対に足りないと、めまいや脱力感、筋痙攣などを起こしてしまいます。

 

なので大切なのは適量を取り入れることで、1日の食塩摂取量については男性は1日8g未満、女性は7g未満と言われており、少ないよりも摂りすぎの人が多いと思いますが、一度自分の摂取量を意識してみてください。

 

 

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記事提供者プロフィール


 

 

かんばし まさとし

 

奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長

 

お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。

その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。

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