首にピリッと電気が走る痛みが出る原因は?
最近首にピリッと電気の走ったような痛みが起こることがあるけれど、これってどうしてなの?何か大きな病気?と、疑問に思っていませんか?
首周りに「びりっ!」「ピリィ!」とまるで電気が走ったような痛みを訴えられる方はたまにいらっしゃいます。
ぎゅーっと締め付けられるような痛みも困りますが、頭に近い首周りに一瞬電気が走ったような痛みが起こると、何か脳などに大きな病気があるんじゃないか?もしかして血管が切れてしまった?と心配にもなりますよね。
そこで今回は、首周りにピリッと電気が走ったような痛みが出る原因についてお伝えしていきます。
首周りに電気が走ったような痛みが出る正体は?
首周りにピリッと一瞬電気の走ったような痛みが出てしまう正体は神経痛です。
神経痛と一言でいっても様々なモノがありますが、このような場合に多いのが主に皮膚の近くを走っている皮神経が障害を受けて起こす皮神経痛です。
なぜ皮神経痛が起こるのか?
ではどうして皮神経痛が起こってしまうのか?なんですが、原因として圧倒的に多いのはこりなどの筋肉が緊張し硬くなってしまっているためです。
というのも、皮神経は筋肉の中を通り抜けて皮膚へと走るため、通り道である筋肉が緊張し硬くなってしまっていると、首や肩を動かしたときや力んだ時に神経が筋肉によって圧迫されたり引っ張られてしまいます。
この時に一瞬ピリッと電気が走ったような、時には激痛が出てしまうんです。
痛みを起こさないようにするためには?
それじゃあこのような首に電気が走ったような痛みを起こさないようにするにはどうすればいいのか?なんですが、上記のように筋肉が硬くなってしまっていることが原因となるため、普段から筋肉を和らげて柔軟性を保っておくことが大切になります。
そもそも言い換えると、このような首周りに電気が走ったような痛みが起こるというのは、首や肩周りの筋肉がこっていて体がそれに対してサインを出しているようなものです。
ストレッチや体操、普段の姿勢や生活スタイルなどを振り返るようにしてくださいね。
●ストレッチや体操を行う
首周りや肩周りのストレッチや肩甲骨を動かす体操などをゆっくり行い、硬くなってしまった筋肉を和らげてあげることで、皮神経を圧迫しにくくなるため 痛みが起こりにくくなります。
ただしあまり無理に筋肉を伸ばしたり激しく動かそうとすると、それによって皮神経が刺激され痛みを出す時があるので、くれぐれも思いっきりやるほど効果があるものではないので注意してくださいね。
●温める
筋肉の問題によって起こっているため、痛みが走る周囲を温めることで血液が巡り、老廃物が流され新鮮な酸素や栄養素がめぐることで筋肉の緊張がとれ、痛みが出にくくなります。
ただし激しい運動やなれないデスクワークを続けた後に電気が走ったような痛みを感じるようになったという場合が、炎症が関連していることがあるので、この場合は温めることで痛みがさらに起こりやすくなることがあるので気を付けてください。
●姿勢を見直す
首周りの筋肉が普段から硬くなってしまっている人は、姿勢がよくないことが非常に多いです。
背中が丸まったりして、頚椎の本来持つ前弯のカーブが失われることで、頭を支える首に負担が大きくなってしまい筋肉が疲労しやすくなるためです。
背中が丸まっていないか?頭の位置が前に出ていないか?胸が閉じてしまっていないか?など普段の姿勢を見直してみてください。
●目に疲れを溜めない
首の筋肉は目と連動して働いているため、目に疲労がたまっていると首周りの筋肉も緊張し硬くなってしまって皮神経痛が起こりやすくなります。
仕事などは仕方ありませんが、帰ってからも長時間スマホやパソコン操作をしないようにしたり、筋肉の疲労をとる意味でも早い目に寝てしっかりと目を休めるようにしてください。
優しく目の周りをマッサージすることも目の疲労をとるためには効果的です。
脳の問題は大丈夫?
基本的には脳に出血や腫瘍など異常があって首に痛みが起こる場合は、電気が走ったようにピリッと一瞬だけ痛みが出ることは少なく、もう少し断続的に起こることが多いです。
また、痛みだけでなく手足のしびれや動かしにくさ、言語障害、めまい気分の悪さなどその他にも症状が見られることも多いため、こういった痛み以外に何か症状が見られるような時には、病院へ行くようにしてくださいね。
電気というか、実際は鈍器で殴られたようなと表現されることが多いですが、実際に私自身はなったことがないのでわかりませんが、頭にそのような強い痛みが走った時にはくも膜下出血の可能性もあるため、気を付けてくださいね。
首が回らなくなるときはぎっくり首かも
首にズキッと痛みが走り、その後も痛みが続いて首が回らないなんて時には「ぎっくり首(頸椎捻挫)」の可能性があります。
ぎっくり腰というのは耳にすることが多いでしょうが、それは腰以外でも起こることがあり、首で起こったモノが「ぎっくり首(頸椎捻挫)」と言います。
頚椎捻挫はいくつかの因子が重なり蓄積されて発症するもので、患部の周囲の筋肉が異常な硬直状態になり、首が炎症を起こし痛みやハリがでてきます。
ぎっくり腰同様、無理に動かすことは避け、ただし安静にしすぎないよう動かせる範囲でゆっくりと首を動かしながら、肩甲骨周りのストレッチを行うようにしてください。
この場合、炎症が起こっているため、筋肉が硬直状態であっても患部を温めないようにしてください。
頚椎症・頚椎ヘルニアで痛みが起こることも
もしもピリピリと首に痛みが続いたり、頭を後ろにそらすなどある一定の動作で毎回電気が走ったような痛みが起こるとき、腕や手にも痛みや痺れがあるときには、頚椎症・頚椎ヘルニアが原因で起こっていることがあります。
頚椎ヘルニアの椎間板の突出や、頚椎症の頚椎の変性によって首へとつながる頚椎から出る神経を圧迫するからです。
この場合、単に筋肉を緩めることも効果がないとは言いませんが、それだけでは不十分なことも多く、頚椎症・頚椎ヘルニアの原因となる頚椎の歪みや体のバランスから整えていくことが大切になります。
また、首に皮神経痛が起こるほど首周りの筋肉がこったり硬くなっているということは、それだけ日常生活で首に負担が蓄積してしまっているということなので、頚椎症・頚椎ヘルニアを発症する可能性も高まってしまっています。
まとめ
時々首にピリッと電気が走ったような痛みが一瞬起こると、何か大きな病気なのかな?と心配のになりますよね。
多くの場合は、ピリッと一瞬電気の走ったような痛みは皮神経痛によって起こります。そしてその皮神経痛の起こる原因は筋肉が硬くなることで、筋肉の中を通る神経を圧迫することです。
なのでまずは硬くなった首や肩周りの筋肉を緩めてあげて、さらに普段の姿勢や生活習慣を見直し、首周りの筋肉が緊張しないように努めることで痛みが起こりにくくなって行きます。
ただし痛みが続いたり、痛み以外にも手足の痺れ、麻痺、めまい、気分の悪さ、言語障害など他の症状が見られるときには、ほっておかずに病院へいってくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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