首がつって痛い原因と対処法は?
最近寝返りをうった時や後ろを振り向いた時、あくびをした時なんかに首がつることがあって痛くて痛くて…と、悩んでいませんか?
つるというとやはり圧倒的に多いのはふくらはぎなどの足ですが、首すじも同じようにつることがあり、実際に経験されたことのある人もいるでしょう。
つってしまうと頭を動かすのも困難ほど痛くて、収まるまでじっと耐えて耐えて…本当につらいですよね。
そこで今回は首がつって痛みを出す原因や対策などについてお伝えしていきます。
首がつりやすくなる原因は?
そんなメジャーな場所ではないけれど、一度首をつってしまうと連続して起こる人も多く、どうして首がつりやすくなってしまうのか?その考えられる原因からお伝えしていきます。
●筋肉のこり
やはり首がつって痛くなる原因で多いのは首や肩周りの筋肉がこってしまっている状態です。
筋肉が硬くなってコリが発生してしまうと、その部分の血液の巡りはこりによって血管が圧迫されることで悪くなり、新鮮な酸素や栄養が運ばれず疲労物質などの老廃物が溜まってしまうことで、不意に筋肉が使用されたときに筋肉の異常興奮が起こってしまい、首をつって痛みが出るときがあります。
最近ではパソコンでの仕事が多くなったり、スマホやアイパッドなどが普及し普段から使用することで、知らず知らず筋肉にコリが発生していることも珍しくありません。
●筋肉の疲労
「筋肉のこり」と似ていますが、普段はそんなに肩や首にこりがなくても、慣れないデスクワークを長時間したり、激しい運動をした時、最近なんかではボルダリングなんかを行った時にも腕を酷使することで首の筋肉も緊張し疲労してしまい首をつりやすくなってしまいます。
普段行わないことで首周りの筋肉を酷使することで筋肉の緊張によって血管を圧迫し血液の巡りを悪くしたり、筋肉が微小に破壊されることで筋肉が異常収縮しやすくなってしまうためです。
●血行不良
上記でもお伝えしたように、筋肉のこりや疲労、その他でが原因でも血液の巡りが悪くなってしまうことで、首をつって痛みを起こしやすくなります。
例えば食べ過ぎ飲みすぎなどによって肝臓が酷使されると、肝臓には約30%の血液がため込まれているんですがそれが滞留してしまい、全身の血液の巡りが悪くなってしまいます。
このように内臓の不調によって血液の巡りが悪くなってしまっている時にもつりやすくなります。
もちろんこの場合は首だけでなく、太ももやふくらはぎなんかもつりやすくなるため、そちらの一般的なところがつってしまうことが多いですが、やはり不意に首の筋肉に負荷がかかった時には、普段なら大丈夫でも首をつって痛みを出してしまうことがあるんです。
●電解質の異常
電解質というのは、主にカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど血液の中にあるミネラルイオンのことです。
これらのミネラルは、筋肉や神経の動きを調整しています。そのため脱水症状、偏った食事などなんらかの原因でミネラルバランスが乱れると、筋肉の異常興奮(痙攣)が起こるりやすくなると推測されています。
この痙攣が首で起これば、首がつったという状態です。
●冷え
体が冷えてしまうことによって、血管は熱を逃がさないようにするために収縮し、それによって血液の巡りも悪くなり筋肉の異常興奮を起こしやすくなります。
また寒いところでは経験があると思いますが、筋肉は強く緊張し固くなりますよね。これによっても痙攣をおこしやすくなります。
●年齢
これは避けられないことかもしれませんが、歳を取ることで首を含め体がつりやすくなります。
年齢を重ねるとだんだんと筋肉は減少していき、動く量も減ってしまうため柔軟性もなくしていきます。
それに対して頭の重さは年齢を重ねてもほとんど変わりません。そのため、頭を支える筋力は落ちているにも関わらず、今までと同じ重さが首にはかかってしまうことになるため、首にかかる負担や疲労は大きくなってしまうからです。
また軽微であったとしても首に外傷を受ける回数も年々増えていくため、これも首がつりやすくなる原因の一つであると考えられます。
首がつった時の対処法
一番いい対処法としては首を温めてあげることだと考えられます。温めて血行を良くすることで、筋肉の緊張も和らぎ痛みが減少することもあります。
また上記でもお伝えしたように、冷えによって血行が悪くなり首がつって痛いことも多々あるため、やはりこんな時にも温めることで痛みが軽減しやすくなります。
足やふくらはぎがつった時にはマッサージを行う方もいるかもしれませんが、首の場合は注意が必要です。
首は非常にデリケートな部分で足ほど筋肉も大きくないですし、強く揉んでしまうと、かえって痛めて悪化してしまう可能性が強いのです。
そして首の筋肉には自律神経に大きく関係しているものもあるため、強くもむことで自律神経が乱れ、頭痛が出たり気分が悪くなったり、めまいなどが起こる可能性もありますので注意してください。
同様にストレッチを行う場合も無理矢理強く伸ばそうとすることは避けてください。これも筋肉が和らぐどころか反対に痛めてしまうことがあるからです。
手で触るときには、痛みがある部分に手を添えたり優しくさすってあげる程度にしてください。
激しい運動を行った場合や、お酒を飲みすぎた後など、軽い脱水の疑いがあるときには水とミネラルを補給することを心掛けてください。
普段から対策をする
何より大切なのは、普段から首をつらないようにするために首の筋肉のケアをしておくことです。
現代ではどうしても仕事の関係やスマホの使用などの生活スタイルの関係で首の筋肉が疲労し固くなりやすい傾向にあります。
なので普段からやさしくストレッチや体操を行い筋肉の柔軟性を保てるように努めてください。
ほかにも無茶な運動は逆効果ですが、適度に体を動かしておくことは血液の巡りをよくして、筋肉を落とさず柔軟性を保ち、冷えの対策にも役立ちます。
最近では夏でもクーラーで首元が冷えやすくなっているため、職場によっては夏でも首元の冷えの対策をお忘れなく。
まとめ
足やふくらはぎをつったという経験をお持ちの方は多いでしょうが、首も同様につって痛みを出す時があります。
首がつって痛くなる原因としては主に、「筋肉のこり」「筋肉の緊張」「電解質の異常」「冷え」「血行不良」「年齢」などが考えれます。
実際に首がつって痛いときにはマッサージや強いストレッチはNGでやさしくさすってあげたり、首元を温めるようにしてください。
また首をつらないように普段から対策をしておくことが大切で、年齢などどうしようも原因もありますが、筋肉の緊張を和らげたり、冷えを予防したり、運動習慣を身に着けるなど、こういったことがとても重要です。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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