鎖骨の痛みは肩こりが原因かも
なんだか鎖骨のあたりに痛みを感じることがあって、病院で検査を受けたけれども特に問題が見つからなかった…この鎖骨の痛みの原因は何?と、悩んでいませんか?
普段鎖骨のあたりってそんなに痛むことのない部分なだけに、痛みが出たときって焦りますよね。
転倒したのであれば骨折していたり、リンパ腫など癌によっても痛みを出すことがある部分ですが、病院で特に問題が見当たらなかったのであれば、鎖骨の痛みの原因は肩こりから発症していることがあります。
というのも、肩と鎖骨というのはとても深い関係にあるからです。
そこで今回は、肩こりによって鎖骨に痛みが出る原因についてお伝えしていきます。
肩と鎖骨の関係
肩と鎖骨がどうして関係が深いのか?なんですが、鎖骨という骨は胸骨と言う胸の骨と肩甲骨とを結ぶ形でつながっています。
あなたが五十肩や四十肩などの肩関節に異常がなければ、腕をいろんな方向に大きく動かすことができるはずです。
これだけ大きく腕を動かせるのは、鎖骨のおかげだと言っても過言ではありません。
鎖骨があるおかげで肩甲骨は体の中心に固定されることなく、まるで宙に浮いたように体の外側で大きく動くことができます。
そして肩甲骨が大きくうごくことができるおかげで、腕も大きな可動域を得ているんです。
そんな鎖骨ですが、肩甲骨とつながっているために、腕や肩を動かす際に腕の骨や肩甲骨とともに鎖骨も動きが連動しています。
そのため、鎖骨は腕や肩甲骨の動きの影響を大きく受けます。
また腕や肩から始まる筋肉は一部鎖骨にもついているため、肩や腕からの影響を大きく受けることになります。
肩の筋肉は鎖骨にもついている
肩こりを感じる筋肉として代表的な僧帽筋と呼ばれる筋肉は、鎖骨にもついています。
なのでこの僧帽筋が肩こりを感じる程、硬く緊張している時にはそれが鎖骨につく部分にも影響を与え、血液の巡りが悪くなり疲労物質や老廃物がたまることで末端の神経が刺激されて痛みを出すことがあります。
ほかにも、胸鎖乳突筋と呼ばれる首筋の前にある筋肉も鎖骨についており、肩こりが発症して首までこりが出てくると鎖骨に痛みを出してしまうこともあります。
また大胸筋と呼ばれる筋肉も一部鎖骨についており、肩こりを発症するほど肩周りに負担がかかったり、肩周辺を動かすことが少なくなることでこの大胸筋も硬くなりはじめてしまい、鎖骨部分に痛みを出してしまうんです。
これらの筋肉以外にも鎖骨には、腕や首につながる色々な筋肉がついているため、肩こりの影響を大きく受けてしまうことがあるんです。
肩甲骨の動きが悪くなると鎖骨の動きも悪くなる
鎖骨は肩甲骨とつながって、腕を動かすために一緒に働いてくれます。
言い換えると、肩こりの人で運動習慣がなかったりデスクワークであまり体を動かすコツがなく、普段から肩甲骨の動きが少なくなっていると鎖骨も動くことが少なくなってしまい、鎖骨につく筋肉も硬くなってしまいやすく痛みを出してしまうこともあります。
リンパが腫れることも
鎖骨に痛みを感じるほど肩こりが悪化した状態の時には、首や鎖骨周辺のリンパが腫れてしまうこともあります。
これは血液は心臓という強力なポンプを持つため、ものすごい速さで力強く体内を駆け巡っていますが、リンパ液にはそいった強力なポンプがなく、筋肉の収縮によってリンパ液はゆっくりと流れていきます。
そのため、肩こりがひどくなり肩や首の筋肉が硬くなって働きが低下してしまうことで、リンパ液の流れも悪くなり結果、首のリンパ腺や鎖骨の近くにあるリンパ節が腫れてしまうことがあります。
肩こりが原因の鎖骨の痛みを改善する方法
上記のように、鎖骨の痛みは肩こりから発症していることがあり、こんな時に鎖骨の痛みを治すためには、鎖骨だけを見ていてはなかなか改善していきません。
ポイントは肩こりの根本の原因から改善していくことです。
例えば普段の日常生活の運動習慣の有無、姿勢、座るときの体勢、同じ姿勢を続けていないか?といったことを見直したり、
鎖骨周辺だけマッサージするのではなく、鎖骨とつながる肩甲骨から動かす体操やストレッチを行うことが大切になってきます。
でなければ、肩こりが発症してしまうような体の状態では、肩と関係の深い鎖骨にもいつ痛みが発症してもおかしくないからです。
肩こり以外の鎖骨の痛みの原因
ここまで肩こりによって鎖骨に痛みが発症することがある原因についてお伝えしてきましたが、もちろん鎖骨に出る痛みの原因は肩こり以外にもあります。
頸椎ヘルニアや胸郭出口症候群と呼ばれる神経疾患が原因で痛みを発症したり、悪性リンパ腫や白血病などのリンパに影響を与える病気によっても鎖骨に痛みを出すことがあります。
なのでまずは一度しっかり病院で検査をしてもらい、それでも異常がない場合は肩こりなどの、肩周辺の筋肉が問題で痛みが出ていると考えてください。
まとめ
普段あまり気にすることのない鎖骨の部分に痛みが出たらびっくりしますよね。
鎖骨に痛みを出す原因は、悪性リンパ腫や頸椎症・頸椎ヘルニアといった神経疾患の場合があります。
しかし病院で検査を受けても特に問題がないという時には、肩こりによって鎖骨に痛みが出ていることもあるんです。
これは鎖骨が肩甲骨の動きに大きくかかわっていたり、肩や首につく筋肉の一部が鎖骨にもついているためです。
なので肩こりが原因で鎖骨に痛みが出ている場合には、鎖骨の痛みだけを何とかしようとせずに、生活習慣を見直したり、姿勢を見直すなど肩こりの根本的な原因から改善するように心がけてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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