頸椎に異常なし!でも腕が痺れる原因
最近腕に少し痛みを感じたり痺れを感じることが出てきて、パソコンなどで調べると頸椎ヘルニアなど頸椎の問題のような気がして病院で検査を受けたけど異常なしと言われた。それじゃあこの痺れの原因は何なの?と、悩んでいませんか?
腕に痺れや痛みを感じる方が病院で検査を受けて言われることが多いのが、頚椎症や頸椎ヘルニアといった病名です。
ただ中には、腕が痺れたり痛みを感じていても頸椎には異常が見当たらないという方もいます。
そんなときって、それじゃあ原因は何なの?一生このままなの?と不安に感じますよね。
そこで今回は、腕に痺れがあるのに頸椎には異常がない場合の原因についてお伝えしてしていきます。
狭心症が原因で腕が痺れる
腕に痺れがあるのに頸椎に異常がない時の原因は幾つかありますが、その一つに狭心症があります。
狭心症とは、心臓自体が動くために栄養や酸素を供給している冠動脈という部分が狭くなることで、それによって栄養不足や酸欠になってしまい、心臓の機能が低下してしまう病気です。
なぜ狭心症で腕に痺れを感じてしまうのか?というと、狭心症によって心臓の動きが悪くなると、体に送る血液の量が減ることから、腕や足などにしびれが起こることがあるんです。
このように一見無関係に思える心臓の疾患によっても腕に痺れを感じてしまうことがあり、息苦しさや胸の痛みも感じるという時には気を付けてください。
糖尿病が原因で腕が痺れる
あなたがもし糖尿病を以前から患っていたり、健康診断などで数値が高い時には、それが原因で腕の痺れが発症してしまっていることがあります。
糖尿病の三大合併症には、糖尿病腎症、神経障害、血管障害があり、中でも神経障害は、比較的早い段階で自覚症状が現われると言われています。
そして神経障害で多くの糖尿病患者さんが知覚する症状の一つに「しびれ」があります。
基本的には糖尿病の場合、足に痺れを訴える方が多いですが、腕や手にも同様にしびれが起こることがあります。
胸郭出口症候群が原因で腕が痺れる
上記のように内臓疾患から腕の痺れが出ていることもありますが、頸椎に異常がないものの腕に痺れを感じるときの原因で多いのが胸郭出口症候群です。
腕の痺れと聞くとどうしても頸椎での神経圧迫が原因であると思われる方が多いですが、神経が圧迫されやすい場所というのは何も頸椎だけではないんです。
上のイラストの赤丸部分のところでも、神経や血管を圧迫して腕に痺れを発症させることがあります。
上の赤丸から順番に、前斜角筋と中斜角筋と呼ばれる首の筋肉の間、鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙と呼ばれる骨と骨の間、小胸筋と呼ばれる胸の筋肉と肩甲骨烏口突起停止部の後方を腕神経叢と鎖骨下動脈が通っており、これらの部分で神経や血管が圧迫されてしまい、神経や血管が圧迫されることで腕の痺れや痛み、握力の低下等を発症させてしまうことを総称して胸郭出口症候群と呼ばれています。
胸郭出口症候群を改善させるためには?
基本的にほとんどの場合、手術などは行われずに保存療法をすすめられます。(重度の症状の場合は手術を行う場合もあります)
病院では胸郭出口症候群の治療として、痛みや炎症を抑える消化鎮痛剤や、血流をよくする血流改善剤、ビタミン剤が処方されることが多いです。
それで改善すればいいんですが、なかなかそれだけでは治らずに当店に来店される方も多々いらっしゃいます。
胸郭出口症候群を改善するポイントとしては、神経や血管を圧迫している首や胸の筋肉、鎖骨につく筋肉を整えて狭くなった神経や血管の通り道を少しずつ開いてあげることです。
まとめ
腕に痺れが出ると、頚椎症や頸椎ヘルニアなど首が原因で発症していると考える人は少なくないでしょう。
ですが、そう思って病院へ行って検査を受けても頸椎には異常が発見されないこともあります。
これは上記のように、腕に痛みや痺れを発症させる原因は頸椎以外にもあるからです。
心臓や糖尿病によっても腕の痺れは発症してしまうため、以前からそれらに問題がある場合はきちんと病院で検査を受けてくださいね。
そして最も多い原因が胸郭出口症候群といわれる、頸椎以外の部分で血管や神経を圧迫してしまっていることです。
胸郭出口症候群であった場合、そもそも病院では見逃されてしまったり、治療方法も炎症止めや痛み止めだけということも少なくないので、全然腕の痺れが改善しないという時には一度当店にご相談ください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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