何がダメ?頚椎ヘルニアの時に
注意すべき運動
首から腕にかけて痛みや痺れが出てきて、頚椎症・頚椎椎間板ヘルニアと病院で診断されたけれど、こんなときってどんな運動はしないほうがいいのかな?と悩んでいませんか?
頚椎症・頸椎椎間板ヘルニアで痛みや痺れが強い時には、極力安静にして運動などはしない方がいいですが、症状が少し軽減されてきたり落ち着いてきたときには、安静にしすぎるよりも身体を動かすことで症状の改善が早くなることは多いです。
とはいったものの首の問題なので、あんまり激しいことはしない方がいいのかな?してはいけない運動ってあるのかな?と悩まれている方もいるでしょう。
実際に当店に来られる頚椎ヘルニアで悩まれるお客さんにも、「あまりしない方がいい運動ってあるんですか?」ということを聞かれることがあります。
どんな運動であれその運動のやり方が誤ってしまっていると首にかなりの負担がかかってしまう可能性がありますが、今回は特に、頚椎症・頸椎ヘルニアの時に注意すべき運動についてお伝えしていきます。
水泳
水泳と頚椎症・頸椎ヘルニアとの相性はあまりよくありません。
プールでウォーキングなどを行なうのであればそれほど首に負担がかかることは少ないんですが、泳ぐとなるとちょっと話が変わってきます。
頚椎症や頸椎ヘルニアの場合、首を後ろに倒したり、首をひねったりすることで首に大きな負担がかかり悪化してしまう事が少なくありません。
水泳の場合、クロールで息継ぎを行なう場合、首を左右どちらかにひねりますよね。平泳ぎなどの場合も息継ぎの時は頭を後ろにそらせますよね。
これらの動きは首に大きな負担をかけるために、もし泳ぐとしてもかなり症状が軽減してからでなければおすすめできません。
ウェイトトレーニング
ジムなどで行なうウェイトトレーニングも、首を直接鍛えるような物は当然ですが、上半身を鍛えるトレーニングも頚椎にかなりの負担をかけます。
それじゃあ下半身のトレーニングなら行なってもいいのか?って言うと、下半身のトレーニングを行なっている際にも頸部の筋肉はかなりの緊張状態になるという調査結果があります。
なので頚椎症・頸椎ヘルニアの場合には、首や上半身のトレーニングはもちろんですが、下半身のウェイトトレーニングであっても、症状がある程度軽減するまではおススメできません。
自転車
ここ数年は、自転車に乗られている方を見ることが多くなりましたね。
実際に休日は友達とサイクリングへ出かけたり、数十キロを自転車で走るという方も少なくないでしょう。
ですが、頸椎ヘルニアや頚椎症の時には自転車に乗るのも注意が必要です。
と言うのも、最近よく見かけるようになったスポーツ用の前傾姿勢の強い自転車ほど首には負担がかかってしまいます。
また、砂利道や段差があるほど、その衝撃は最終的にすべて頚椎にまで波及してしまうので、自転車を降りてから痛みが強くなることが少なくありません。
テニス
テニス自体がかなりハードなスポーツであり、頸椎にとってはボールを追って動き、ボールを打ち返そうと急に止まった瞬間の衝撃はかなりのものです。
また、頚椎にかかわる腕や肩、背中の筋肉も酷使するために頚椎症・頸椎ヘルニアの痛みや痺れなどの症状が強い方にはおススメできません。
ジョギング
ジョギングもここ数年はブームで、行なわれている方も増えましたね。
使用するのは主に下半身だから問題ないと思われるかもしれませんが、ジョギングを行なっているときは身体の上下運動はつきものです。
その上下動の振動は、すべて頚椎に来てしまします。
なので頚椎症や頸椎ヘルニアの方には症状がある程度軽減するまではおススメできる運動ではありません。
症状の軽減とともにウォーキングや短い距離のジョギングから行なうようにしてください。
ゴルフ
男性の中にはゴルフをされている方もまだまだ多いでしょう。
ゴルフは腕や背中の筋肉を使うものの、無茶な数のボールを打ったりしない限りは比較的頚椎にかかる負担は少ないスポーツであるといえます。
ですがこれは、あくまである一定以上の技術をお持ちの方に言えることです。
私自身も打球場に行った事もありますが、うまくないとスイングで身体の軸はぶれてしまうは、ボールを追ってしまって首はひねるは、上半身に余計な力が入るは、かなり頚椎に負担をかけてしまいますね。
ですのでゴルフに関してはかなり個人差が大きいスポーツですので、自分の技術と要相談しながら行なう必要がありますね。
まとめ
今回は特に一般的で頸部に負担のかかりやすいスポーツをお伝えしました。
基本的には、頸椎症・頸椎ヘルニアの時には頭を後ろに倒したり、捻ったりするような動作は悪化の原因になります。
なので今回お伝えした以外のスポーツならおこなってもよいと言うわけではなく、例えばヨガでもポーズによっては避けるべきものもありますし、サッカーなどの激しい動きや衝突の恐れのあるものも、かなり症状が軽減してからおこなう方がいいでしょう。
かといって、症状が軽減してきてもじっとしすぎるのも改善が長引いてしまうことが多いので、まずはウォーキングやストレッチからおこなって診てください。
ただしストレッチも首を大きく動かすものには注意が必要です。
ストレッチは首ではなく腕や背中、肩といった頸椎に関連する部分であれば早期からおこなっても悪化の可能性は低いですので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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