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タバコの吸いすぎで腰痛になる⁉その原因と理由

 

タバコの吸いすぎで腰痛になる⁉

その原因と理由

 

タバコの吸いすぎで腰痛になった男性

あなたがもし腰痛持ちでタバコを吸っていなら、タバコって腰痛に関係するのかな?と疑問に思ったことはありませんか?

 

私自身、こういった人の体を整える仕事について十数年がたちますが、それこそ腰痛の方も何人も見せていただいていると、○○って腰痛に悪いの?○○腰痛に効果があるの?などいろいろな質問を受けることがあります。

 

そういった質問の中で、決して数は多くはありませんが、年に数回聞かれることがあるのが「タバコって腰痛に悪いんですか?」といった質問です。

 

これって質問するまでもないと考えている人もを含めると、タバコを吸っている人の結構な割合で疑問に感じた事がある人がいるんじゃないかな?

 

そこで今回は整体師の視点から見たタバコと腰痛の関係についてお伝えしていきます。

 

 

タバコは腰痛に悪いのか?

結論から先に言ってしまうと、タバコは腰痛に悪影響を与えます。

 

ですが、だからと言ってタバコをやめたから腰痛が即座に改善することはまぁありませ。

 

これは下記で詳しくお伝えしますが、タバコが腰痛に悪影響を与えるのは、血液の巡りが悪くなったり、腰の筋肉が硬くなってしまったり、椎間板の変性を進めてしまうためなんですが、例えば血液の巡りが悪くする要因であれば運動習慣の有無や体の冷え、自律神経の乱れなどの方がタバコよりも大きくかかわっているため、タバコをやめたとしてもそれらを改善しなければなかなか血液の巡りがよくならず、腰痛が解消しないからです。

 

中にはタバコをやめたら腰痛が良くなった方もいるでしょうが、あくまでいろいろある腰痛を出す要因の中の一つであって、タバコのみで腰痛を出しているわけではありません。

 

私自身腰痛に悩む方にタバコをやめましょうというアドバイスはほぼほぼしたことがありません。それ以外に腰痛を治したい時に注意すべきことが色々とありますし。

 

ここまでの流れだとそれじゃあタバコを吸い続けていいんじゃないの…という流れになってしまいましたが、決してそんなことはなく、長期的に見ればやはりタバコによって腰や椎間板に与えられるダメージは多いため、止めれるのであればやめるにこしたことはありません。

 

私の意見としてはタバコを喫煙してもいいよというわけでなく、腰痛の解消に対して即効性のみを求めずに、もう少し長い目で見ることも大切ですよということです。

 

 

なぜタバコは腰痛に悪影響を与える?

タバコの吸いすぎで腰痛になった奈良県葛城市の男性

それではなぜタバコが腰痛に悪影響を与えるのか?なんですが、これにはいくつかの理由があります。その中でも腰痛に影響が大きいのが、

●ニコチンによる血行不良

●ビタミンC不足

●横隔膜が硬くなる

●正しい姿勢が維持しにくくなる

この4つです。

 

ここからは、上記の4つについて腰痛との関係をもう少し詳しくお伝えしていきます。

 

ニコチンによる血行不良

たばこに含まれるニコチンによって体の血行不良が起こってしまうと、栄養が筋肉に運ばれにくくなり、老廃物や疲労物質も流されにくくなるためにそれらが神経を刺激して腰痛を発症させたり、筋肉の柔軟性が失われたり、自然治癒力が低下してしまうことで腰痛を起しやすくなります。

 

また脊椎の骨と骨の間には椎間板といわれるクッションが存在し、椎間板はそれ自体に血管がないため、周囲の毛細血管から栄養を得ています。

 

これがタバコに含まれるニコチンによって、椎間板の周囲の毛細血管が収縮してしまうと、椎間板へ栄養が十分届かなくなり椎間板の変性(老化)が早まってしまうんです。

 

椎間板が変性してしまうと、椎間板の弾力もなくなっていき、よく耳にすることのある椎間板ヘルニアを発症し腰痛や脚の痛み痺れを出す可能性が高まります。

 

ビタミンC不足

タバコを吸うことによってニコチンなどの有害物質が体内に送り込まれ、それら有害物質から体を守るためにビタミンCが大量に消費されます。

 

ビタミンCはコラーゲン産生を促進するのに必要であるため、タバコを吸うことでビタミンCが大量に消費されるとコラーゲン産生量が低下してしまいます。

 

椎間板はコラーゲンによって作られており、慢性的な喫煙によってビタミンC不足が続くと、椎間板の老化が早まり椎間板ヘルニアによる腰痛や脊柱管狭窄症といった症状を発症しやすくなってしまうんです。

 

横隔膜が硬くなる

タバコを吸うことで肺の弾力性が低下したり呼吸は浅くなりやすくなってしまいます。

 

そうするとだんだんと横隔膜と呼ばれる肺が収まっている胸腔と、胃や腸などの消化器官が収まっている腹腔を隔てている呼吸にかかわる筋肉がしっかり働くことができなくなり、硬くなっていきます。

 

横隔膜には腰方形筋と呼ばれる腰の筋肉がつながっているために、横隔膜が硬くなると、それにつながる腰方形筋も硬くなって柔軟性を失うことで腰痛を発症しやすくなってしまいます。(下のイラストの赤い部分にあるのが腰方形筋です)

また、大腰筋と言われる腰からお腹を通って足につく筋肉も、横隔膜とつながっていて、こちらも横隔膜が硬くなってしまうと、それが大腰筋にも影響を与えて柔軟性が低下し、伸ばされたときに腰に痛みを感じるなど、腰痛を発症しやすくなります。(下のイラストの赤い部分にあるのが大腰筋です)

 

正しい姿勢が維持しにくくなる

タバコを吸うと体力が低下するなんて事が言われることがありますが、正しい姿勢を維持するためにも、酸素やエネルギーが必要になります。

 

それがタバコを吸うことで、体内の酸素が減ってしまったり血流が悪くなることで、筋肉が本来の働きができなくなり体を支えられなくなるため、正しい姿勢を維持しにくくなり、背中や腰が丸まったりして腰椎のカーブを崩してしまいます。

 

本来人の体は腰椎(腰の骨)の部分がなだらかな前弯のカーブを描いていて、このカーブがクッションとなり重力や上半身の重たさを直接腰にかからないように分散していますが、腰椎のカーブが崩れることで腰に負担がかかりやすくなって腰痛を起こしやすくなります。

 

また、上記の大腰筋が硬くなってしまうと骨盤を前に傾けてしまうため、骨盤につながる背骨も歪み腰が反り腰になってしまい、腰椎の前弯のカーブが強まり、この場合もクッションの働きが低下して腰周辺に負担がかかりやすくなることで腰痛を発症してしまいます。

タバコで腰痛になる原因

 

手遅れになる前にタバコをやめる

上記でタバコが腰痛の原因になる理由についてお伝えしてきましたが、今腰痛がある人もない人も、さらに知っておいてほしいことがあります。

 

タバコを吸うことでニコチンやビタミンC不足が起こり、椎間板にも影響を与えることをお伝えしましたが、この部分がとても重要なことなんです。

 

椎間板というのはそれ自体に血管がなく、非常に修復・再生がおこなわれにくい組織ということです。

 

そのため一度椎間板がダメージを受けたり、変性してしまうと、それは皮膚の切り傷のように簡単には治らないんです。

 

つまり、タバコを吸うことで椎間板の変性が起こってしまうと、それは後にタバコをやめたとしても簡単に治るものではありません。

 

椎間板というのはご存知の方も多いと思いますが、腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛を発生させる原因となる組織で、その椎間板が変性するというのはそれだけ腰椎椎間板ヘルニアを発症させるリスクが高まるということです。

 

しかも椎間板は簡単には修復・再生しないため、タバコを吸う期間が長くなればなるほど椎間板は変性し、どんどんと腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛が起こりやすく悪化しやすくなります。

 

なので今腰痛で悩んでいるのであればなおさらですが、今は悩んでいなかったとしても、将来腰痛を発症させるリスクの高まるタバコは、できるだけ早く縁を切ることが重要なんです。

 

 

タバコをやめたのに腰痛が悪化した

タバコは腰痛に悪影響を与えるとお伝えしてきましたが、中には反対にタバコをやめたのに腰痛が悪化したと悩まれる方が稀にいらっしゃいます。

 

これはどうしてなのか?

 

理由としては、やはりタバコをやめたことによるストレスが大きく影響していると考えられます。

 

私自身、禁煙の経験がないので喫煙の苦しみというのはわかりませんが、実際に喫煙した友達などに話を聞くと、タバコを吸えないというのはこれがなかなかのストレスになるとのことでした。実際にタバコを吸わないとイライラするなんて事はよく聞きますよね。

 

ストレスは腰痛の原因とも言われることがあるように、自律神経を乱すことで血液の巡りを悪くしたり、痛みを拾いやすくしたりと、腰痛が悪化する要因になります。

 

このように喫煙によってタバコを吸わなくなったのに腰痛が悪化してしまうこともあるんですが、それでも上記でお伝えしたように、後々腰椎椎間板ヘルニアを発症させるリスクを高めるなど、やはり腰痛の解消のためには止めるに越したことはありません。

 

 

まとめ

タバコって腰痛に悪いのかな?と疑問を持っている人もいるでしょう。

 

これはタバコだけが腰痛の原因となることは少ないですが、実際にはタバコは「ニコチンによる血行不良」」「 ビタミンC不足 」「横隔膜の弾力性の低下」「正しい姿勢が維持しにくくなる」など腰痛に様々な悪影響を与えます。

 

さらに椎間板にも影響を与え、椎間板は修復・再生が非常にされにくい組織であるため、タバコによって椎間板の変性を引き起こせが、それだけ将来、腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛などのリスクが高まってしまいます。

 

当然、椎間板の変性にしても姿勢にしても、筋肉の柔軟性の低下にしてもタバコだけが原因ではありませんが、もし腰痛が気になる方で喫煙しているという方は、この機会に喫煙を考えてみてくださいね。

 

 

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記事提供者プロフィール


 

 

かんばし まさとし

 

奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長

 

お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。

その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。

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