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頚椎ヘルニアで押すと痛いのはなぜ?

 

頚椎ヘルニアで押すと痛いのはなぜ?

 

押すと痛い頚椎ヘルニアの奈良県御所市の女性

ちょっと首が痛くなってきて、腕や手に痺れを感じて病院へ行って検査を受けると頚椎椎間板ヘルニアと言われ、薬をもらったけれど首や肩を押さえると痛い…。こんな時って押さえると悪化してしまうの?と、疑問に思っていませんか?

 

頚椎椎間板ヘルニアだからといって「即手術をしましょう」と言われる人は少なく、多くの場合はまず薬や牽引で様子を見ていきましょうと言われることが多いですが、そんな時に肩や首を押さえると痛みを感じる人もいらっしゃいます。

 

頚椎椎間板ヘルニアと病院で言われて、押さえると痛みがあれば「これってホントに大丈夫?」「やっぱり押さえると痛いなら触らないほうがいい?」など不安をこともあると思いますので、今回は頚椎椎間板ヘルニアは押さえると悪化してしまうのか?押さえると痛みがあるのはなぜなのか?などについてお伝えしていきます。

 

 

押さえると悪化する?

まず不安に思うのは押さえたり、触れたりすると頚椎椎間板ヘルニアが悪化してしまうんじゃ…ということではないですか?

 

実際にはどうなのか?というと、頚椎椎間板ヘルニア自体は押さえたり、触れたぐらいでは悪化することはありません。

 

そもそも頚椎椎間板ヘルニアというのは、7つある頚椎(首の骨)が積み重なってできている、かく骨の間にある椎間板というクッションが飛び出しあ状態を指します。

 

交通事故やスポーツによる接触プレイ、整体院での首の矯正などの大きな衝撃が加われば、椎間板がさらに変性して頚椎椎間板ヘルニア自体が悪化してしまうこともあるかもしれませんが、普通に押したり触った位でこの椎間板と呼ばれる軟骨に変化を与えることはできません。

 

例外的に骨粗鬆症などで骨がものすごくもろくなっていれば、少し強い力で押したときに、骨や椎間板にも影響が出てしまうかもしれませんが、これも肋骨の骨折はよく聞くことがありますが、普通に押さえて頚椎の骨折というのはほとんど耳にしません。

 

 

ただし痛みや痺れは悪化することも

上記でお伝えしたように、普通に押さえたり触ったりするくらいでは、頚椎椎間板ヘルニア自体はそうそう悪化するものではありませんが、ただし痛みや痺れなどの「症状」は別の話です。

 

頚椎椎間板ヘルニアといえば、椎間板が大きく飛び出して神経の圧迫が強いほど、痛みや痺れなどの症状も悪化すると思われている人も多いでしょうが、実際には椎間板の突出の大きさや神経圧迫の強さが、症状の度合いと比例しないことは多々あります。

 

例えば病院でMRIを撮って「これだけ神経が圧迫されているとかなり痛みが強いでしょう」と言われても、本人はそれほど痛みを感じていなかったり、反対にそれほど「椎間板の突出はひどくないですよ」と言われても、首や肩の痛み、腕の痺れでじっとしているのも辛い…なんてことも多々あります。

 

どうしてそのような画像所見と症状とに差が表れるのかは、まだはっきりとわかっていませんが、一つ言えるのは、頚椎椎間板ヘルニアの痛みや痺れといった症状は、神経圧迫だけでなく筋肉の状態や炎症の有無の影響を大きく受けることです。

 

そのため、マッサージを受けて肩や首周りの筋肉を少し強い力で押さえると、マッサージによる筋肉への負荷で筋肉を傷めてしまい、それによって頚椎椎間板ヘルニアの痛みや痺れが悪化したり、また炎症がある状態で首や肩周りを押さえるとその炎症が悪化し、症状が悪化してしまうこともあります。

 

つまり多少首や肩を押さえたところで、椎間板の突出や骨の間隔など頚椎椎間板ヘルニア自体は変化しませんが、痛みや痺れなどの症状は悪化してしまうことがあるんです。

 

 

押さえるとなぜ痛い?

なぜ頚椎椎間板ヘルニアの時に首や肩周りを押さえると痛いことがあるのか?

 

そもそも椎間板ヘルニアは表面から触れるところでなく、体の深部で起こっているため、多少強く押しても頚椎椎間板ヘルニア自体を触れているわけではありません。

 

それなのに押さえると痛みを出しているのは、その多くが筋硬結によるものです。

 

筋肉はただの塊でなく筋繊維とよばれる細長い細胞が無数に寄り集まって束になったもので、激しく運動したり負荷が持続的にかかったりすると、その繊維の一本一本が傷つきます。

 

もちろん筋繊維が傷ついた後は自然治癒力によって修復されますが、修復が不完全な状態で止まってしまったものが筋硬結となり、塊状のモノとして触れることができるようになります。

 

頚椎椎間板ヘルニアを発症させてしまうような人は、普段の生活で肩周りや首周りに負荷をかけ続けていることが多く、そのため首や肩周りに筋硬結があることが珍しくありません。

 

この塊状の筋硬結は押さえると痛みを感じ、そのため頚椎椎間板ヘルニアの人は首や肩周りを押さえると痛みを感じることがあるんです。

 

 

頚椎ヘルニアを改善するためには?

最初にお伝えしたように、頚椎椎間板ヘルニアの時には即手術といわれることもありますが、そうでない場合の方が圧倒的に多いでしょう。

 

そんな頚椎椎間板ヘルニアを改善していくためにはどうしたらいいのか?なんですが、なんとなくマッサージなんか効果がありそうに思う人も多いでしょう。

 

ですが、頚椎椎間板ヘルニア自体は多少押さえたところで変化しないものの、痛みや痺れなどの症状は悪化することも珍しくないため、あまり強く揉みほぐすものはおすすめできません。

 

マッサージ自体が悪いとは言い切れず、知識のある治療家の方ならそれで症状が改善していくこともあるでしょうから、安く揉んでくれるところではなく、できるだけ知識を持った専門家の施術を受けることをお勧めします。

 

また頚椎椎間板ヘルニアの人は、頚椎の本来持つ前弯のカーブが減少してしまって、首に負担が大きくかかっている人も多いため、体の歪みと行ったりしますが、体のバランスから整えるのも一つの方法です。

 

ほかにも、頚椎椎間板ヘルニアを発症してしまったということは日常生活で、首や肩に知らず知らず負担をかけてしまっていることがほとんどであるため、普段の姿勢や運動習慣、スマホやパソコンの操作時間、じっと座り続けてしまっている時間など、生活を見直し首や肩にかかる負担を少なくすることも大切です。

 

 

まとめ

頚椎椎間板ヘルニアの人の中には、首や肩を押すと痛みを感じる人もいるでしょう。

 

その痛みはどこから来るのか?というと、少し押したくらいでは頚椎椎間板ヘルニアを触れることはできず、痛みを出しているのは多くの場合、筋硬結です。

 

また多少押したぐらいでは頚椎椎間板ヘルニア自体は変化しませんが、「症状」は別で、痛みや痺れなどの症状は頚椎椎間板ヘルニアだけでなく筋肉の状態や炎症の有無に影響を受けるため、押さえることで痛みや痺れなどが悪化することはあります。

 

なので適当になんとなく自分でマッサージを行うなどはおすすめできません。

 

マッサージをするにしても、できれば専門的な知識を有する治療家や施術者にみてもらってくださいね。

 

 

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記事提供者プロフィール


 

 

かんばし まさとし

 

奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長

 

お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。

その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。

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