手術が必要と言われた狭窄症がなしで治った
足腰が痛くて体をまっすぐにすることも困難で、病院へ行くと脊柱管狭窄症と言われてしまった…。これってもう手術をしないと治らないのかな?と悩んでいませんか?
脊柱管狭窄症に悩んでいる人の中には歩くのも辛く、立っているのも難しいという方もめずらしくありません。
このような状態だと、医師によっては「手術しかありません」と話されることもあるでしょう。
ですが手術となると入院のことや、手術の際のリスク、そのあとのリハビリなどあれこれ不安もよぎることでしょう。
今回当店にこられたお客様もまっすぐ立つのも困難で、脊柱管狭窄症と診断され手術しかないと言われ、どうしたものか…と悩んでおられました。
手術が必要と言われた脊柱管狭窄症が大丈夫になった
〈動画から一部抜粋〉
●腰に痛みがあり整形の方に通ったんですが、その時に狭窄症と言われ、いろいろ話を聞くと手術をしないとダメという話をされたんで、手術は怖かったので、整体というかたちで治せたらいいな…とホームページを色々調べたらここを見つけてよせてもらいました。
もう体が起き上がらず背筋が伸ばせない状態で、足も一歩がふみだせない状態で大変でした。
おかげさまで今は普通に仕事もできるし、好きな趣味のバイクものって順調良く楽しんできました。
今はもう体も伸びて大丈夫になりました。
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
手術をしないとダメだと言われた脊柱管狭窄症がどのように当店で改善していったのか?
同じように手術はちょっと怖いし…と悩んでいる方もいると思いますので、今回はそのあたりについてお伝えしていきます。
手術は絶対に必要?
脊柱管狭窄症を治すためには手術しかないのか?といわれる、必ずしもそうでなく、手術をしなくても痛みや痺れなどの症状が改善している人はたくさんいらっしゃいます。
これは脊柱管狭窄症の痛みや痺れといった症状はそれのみで起こっているのでなく、筋肉の状態や炎症の有無に大きく影響を受けるため、筋肉などを整えていくことで痛みが改善することも多々あります。
また狭窄症の原因となる椎間板の変性・突出は最近では吸収されることもわかってきていますし、腰椎の曲がった変性側弯や椎間関節の変性などの狭窄症の原因も、体のバランスを整えていくことによって、ある程度改善していくことも少なくありません。
このように手術を必ずしもしなくても、脊柱管狭窄症が改善していくケースがあるんです。
また、手術を行えば必ずしも脊柱管狭窄症の症状が良くなるのか?というと、残念ながらそんなことはなく、痛みや痺れが取れたという人もいれば、ほとんど変わらなかったという人もいるのが現状です。
当店でも脊柱管狭窄症の手術を以前に受けてそれ以来腰や足の痛みが取れたという声も聞きますが、手術をしてもほとんど変わらなかったと話される人がいらっしゃいます。
手術が最優先されるケースもある
それじゃあ脊柱管狭窄症になっても手術は必要ないのか?と聞かれると、これもそんなことはなく、中にはすぐにでも手術を行わなければならないモノもあります。
例えば膀胱・直腸の障害や極端な筋力の低下、マヒ、動くことも困難など、こういった場合には手術を選択される方がいいと考えています。
ですのでどんな症状でも手術をしなくても治るとか、反対に手術をしなければ治らないなど、極端なことを言うつもりはありません。やはり同じ脊柱管狭窄症と言っても、その原因や症状、程度は人によって異なりますので。
手術と言われた狭窄症にどのようなことをしたのか?
では実際に今回当店にこられた、脊柱管狭窄症で手術を勧められたお客さんにどのようなことを行ったのか?
このお客様の場合、脊柱管狭窄症の原因となっていたのが腰椎の曲がった変性側弯と椎間板の変性による突出でした。
なので大きく曲がってしまった側弯を改善させ、腰椎の椎間板にかかる負担を減らせるようにすることを目的に施術やアドバイスをさせていただきました。
曲がったままの腰を伸ばせるように
まず側弯の改善や腰椎の負担を減らすようにするために問題となったのが、動画でも話されているように、体を真っ直ぐに起こすことのできない状態です。
腰をかがめたままでしかいられないため、椎間板には大きな負荷もかかるし、側弯を改善させるためにも姿勢をどうこうの問題ではありませんでした。
なので体を真っ直ぐにできなくしている原因の大腰筋と呼ばれる腰の骨からお腹を通って足につく筋肉や、
骨盤から膝につく大腿筋膜張筋と呼ばれる筋肉などを整えていきました。
これらの筋肉は強く緊張し硬くなってしまうと、腰や骨盤を引っ張ってしまい、体を伸ばそうにもこれらの筋肉が伸ばされるときに痛みを出してしまうため、体が曲がったまま伸ばせなくなってしまうことがあります。
そして施術以外でも家で行えるストレッチをお伝えして、それを実践していただきました。
体のバランスを整える
体が伸びるようになってくると、次は側弯や椎間板に負担をかけてしまう原因に施術を行ったりアドバイスを行っていきました。
側弯も生まれつきのモノや特発性のモノなど原因が多々あるため、一概にすべてが改善するとは言えませんが、この方の場合は私のみたてでは機能性側弯症で脊椎にまでねじれが生じていなかったため、改善の余地は十分にあると考えられました。
構築性側弯症になると脊椎を構成している骨自体に異変が生じてしまうため、側弯自体を改善させることは極めて難しくなります。
機能性側弯症はカラダの使い方や姿勢、ストレス、生活習慣などによって体が歪んでしまった状態なので、姿勢を崩すもととなる筋肉を整えたり、生活習慣を見直してもらうことによってある程度改善していくことが多いです。
(ただし私の経験上ですが構築性側弯症であっても、それによって起こる筋肉の緊張や痛みはある程度改善することが可能であり、また脊柱管狭窄症の原因になっていたとしても、手術をせずに側弯がそのままでもそれ以外の部分を整えることで痛みや痺れ等の症状は軽減していきます。)
なので側弯を冗長させる背中の筋肉や、背骨に沿った起立筋と呼ばれる筋肉、また背骨の土台となる骨盤の傾きなどを整え、姿勢などの生活習慣を見直していただくようアドバイスさせてもらいました。
椎間版に負担をかけてしまう原因
椎間板が変性してしまい突出などを起こす原因も、急に変性することは非常に稀で、一般的によく言われる加齢も確かに椎間板が変性する要因の一つではあるものの、年齢を重ねても椎間板が変性しない人もいるようにそれだけで変性が起こるわけではなく、多くの場合は、毎日の生活習慣や姿勢などによる小さな負荷の積み重ねによって起こってしまいます。
椎間板が変性を起こしてしまうような負荷がかかり続けてしまうと、狭窄症が改善していきません。
ですがここは側弯と同様の原因が多く、それこそ骨盤の歪みや運動不足、姿勢の悪さといった生活習慣の問題など、なので側弯の施術と重ねながら体のバランスを整え姿勢や生活習慣のアドバイスを行い実践していってもらいました。
狭窄症の改善には時間がかかる
脊柱管狭窄症を改善させていくためには、上記のようないくつもの段階を踏んでいく必要があるため、簡単に改善するものでなく多くの場合それなりの時間が必要です。
この部分が脊柱管狭窄症の改善を妨げてしまう一つの原因になっていると私自身は考えています。
と言うのも、やはりできれば苦痛からは早く逃れたいもので、早期に効果が現れるものだという期待のもとに、病院や整体院、整骨院などの機関に通われる人がほとんどでしょう。
ですが実際には上記のように改善のためにはかなりの時間が必要であり、そのため早期に効果を求めるお客様と時間が必要と言う現実との間の差が、お客様の心を折ってしまいなかなか治療が続かず治らない人が多くいらっしゃるという状態を作ってしまっていると考えられます。
もちろん早く治したいという気持ちはわかりますが、現実問題としてそもそもの発生までに長い年月をかけて徐々に進行してきたものであり、それが突然治るなんてことは非常に難しいことです。
この辺を本当に理解できているか?が脊柱管狭窄症が改善するかしないかの大きなポイントの一つだと思います。
(もちろん例えば牽引治療を1年も受けて変化がほとんどないのに、時間がかかるものだと自分に言い聞かせて、それをさらに続けてくださいというようなことは言いませんが)
実際に行っていただいたこと
ここからはこのお客様に実際にアドバイスをして実践していただいたことについて一部お伝えしていきます。
もちろん狭窄症の原因も様々なのでこれをすれば治るとは言いませんが、参考程度にはしてみてください。
●姿勢を正す
姿勢を正すことはやはり脊柱管狭窄症の予防や改善のためにも大切なことです。
とは言っても、一言で姿勢を正せと言われてもどうしたらいいのか?ってことですよね。
姿勢を正すときにはただ胸を張るのではなく、お腹を少しへっこめて、お尻の穴を閉めるようにし、伸長を伸ばすように重心の位置を上げるようにしてみてください。
●同じ姿勢を続けない
筋肉は動いている時よりもじっとしていることが苦手なため、同じ姿勢を続けてしまうと次第に緊張し痛みや体の歪みを作る原因にもなってしまいます。
さらに血液の巡りが悪くなってしまうことも、狭窄症の改善を妨げてしまいます。
痛みの強い時には動き回る必要はなく、安静にすることも大切ですが、その場合も時々軽いストレッチや体操をするなど、体勢を変えることを心がけてください。
●床には座らないようにする
できるなら床には極力座らないようにしてください。特に男性は床に座ってしまうと体の硬さのせいで、骨盤が後ろに傾き腰が丸まり腰椎に負荷がかかりやすくなってしまいます。
イスが理想ですが、イスを使用していないという方は座椅子を使用していただき、その座椅子の下にバスタオル等をたたんで置いて、少し高さをだして座ってみてください。
もちろん椅子に座る場合も、背中を丸めて座ってしまっては意味がないため、骨盤を起こして深く座るように気を付けてください。(ただし脊柱管狭窄症の症状が辛く背筋を伸ばせないと言うときには、背中を丸めてもらっても構いませんが、その時はできるだけ合間に体を動かし座りっぱなしにならないようにしてください)
●寝るときは膝の下にクッションを置く
特に痛みや痺れ等の症状が強い時には、あおむけで寝ていると痛くて起きてしまったり、朝方に痛みで動くのが辛いといったことが起こりやすいです。
なので仰向けで寝る時には膝の下にバスタオルを丸めたものなどクッションを置き、軽く膝が曲がるようにしたり、横向きで膝をまげて寝るようにしてみてください。
●重たいものは極力持たない
やはり重たいものを持ったりすると腰に負担がかかってしまうため、極力避けられるときには避けてください。
また、どうしても持たないといけない時には、体をしっかりと荷物に近づけて、腕や腰だけでなくしっかり膝を曲げて足の力を使い、お腹やお尻の穴を閉めるよう力を入れて背骨を真っ直ぐに保つことを心がけてください。
まとめ
脊柱管狭窄症で腰や足が痛かったり痺れていると手術をしないと治らないのかな?と思っている人もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れません。
痛みや痺れといった症状は手術をしなくても改善しているケースが数多くあります。
もちろんなんでも手術なしで治るというわけでなく、直腸膀胱障害、極端な筋力低下などがみられる時には早期に手術を行うほうがいいと考えらるケースもあります。
ですが脊柱管狭窄症というのはあくまで結果や今の状態であり、本当の原因ではなく、それを作り出した根本的な原因を改善していくことで症状が良くなっていくことは多々あります。
ただしほとんどの脊柱管狭窄症はいろいろな要因が重なり合って、長期間をかけて発症しているため、改善までにそれなりの時間が必要です。
この辺りをしっかりと理解できているか?も手術なしで脊柱管狭窄症が良くなるか?良くならないか?の分かれ目になります。
手術をしないで脊柱管狭窄症を改善するためには、画像上だけで名前を教えてくれるだけの所へ行くのでなく、しっかりと原因を見てくれたり生活習慣のアドバイスをしてくださる所へ足を運んでみてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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