つまづきやすくなったのは
椎間板ヘルニアのせいかも
最近つまずいてしまうことがよくあって、これって年齢のせいなのかな?運動不足?何か病気の前兆なのかな?と、疑問に思っていませんか?
年齢を重ねるとつまずきやすくなったと言うことはよく耳にしますが、若い人でもなんだか最近よくつまずく…と悩んでいる人もいるでしょう。
その原因は単なる筋力の低下によるものかもしれませんし、時には脳に異常がある場合もあります。そして実は腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛によってもつまずきやすくなることがあります。
そこで今回は腰椎椎間板ヘルニアになるとつまずきやすくなる理由や、それ以外につまずきやすくなってしまう原因についてお伝えしていきます。
腰椎椎間板ヘルニアでつまずきやすくなる
腰椎椎間板ヘルニアというと、腰の痛みや足の痺れが起こる病気と思われている人も多いでしょうが、実は上記でお伝えしたようにつまずきやすくなってしまうこともあります。
腰椎椎間板ヘルニアと言うのは、背骨の腰の部分にある軟骨(椎間板)が潰れて飛び出し、神経を圧迫することによってその神経が支配している領域に痛みや痺れなどの症状を発生させる疾患です。
ただし腰の骨を通っている神経は、腰から下半身にかけての痛覚などの感覚を伝える神経だけでなく、筋肉を動かす運動神経も支配しています。
そのため、腰椎椎間板ヘルニアを発症してしまうと痛みだけでなく、足が上がりにくくなったり、足が前に出にくいなどの運動障害が起こることもあるんです。
そしてこういった足が上がりにくなどの運動障害が出ると、当然つまづきやすくなってしまうわけです。
また、腰椎椎間板ヘルニアを発症してしまうと腰や足の痛みで体を動かすことが減ってしまう方も少なくありません。
すると、痛みがあるから体を動かさない→体を動かさないことで筋力が低下する→筋力低下でつまづきやすくなったり痛みがさらに起こりやすくなるためさらに安静が増える…といった悪循環に陥りやすいことも、腰椎椎間板ヘルニアでつまづきやすくなってしまう原因だと考えられます。
そのうち治るかな?と悠長に構えない
そしてこのように腰椎椎間板ヘルニアでつまづきやすくなったときには悠長に構えないでください。
軽い症状であればまだ良いのですが、腰椎椎間板ヘルニアの症状が悪化すると足に力が入らない、ふらついて歩けないなどの強い運動障害が発生する事もあるからです。
また先ほどお伝えしたように、筋力が低下するスピードと言うのは思いのほか早く、特に年配の人になると痛いから安静にしているとみるみる筋力が低下し、筋力低下によって歩くことが困難になる場合も多いです。
このような時には症状や状態によっては手術も視野に入れ、リハビリや運動療法などを含めた治療を早急に開始していくことが何より重要です。
病院へ行けば安心…ではない!
腰椎椎間板ヘルニアが原因でつまづきやすくなった時に、病院へ行けば安心と単純に考えないでください。
もちろん症状や状態によっては手術も必要であるため、病院で診てもらうことは悪くありません。ですが、手術をしない時には検査だけで薬で様子を見ようと言われることも多々あります。
その薬で痛みが止まり、歩けるようになっているのであればいいですが、薬を飲んでも痛くて歩くことが億劫になって、動くことが減ってどんどん歩けなくなった…という人を当店でも何人も見ています。
即命に関わることでないため、病院では特に手術を強く勧めることなく、様子を見ているうちにどんどん歩くことが辛くなってしまうことがあるんです。
そのような時には、医師に頼りきりになるのでなく、自分で体操を行ったり、治療院や整体院などで見てもらったりなど、自分自身で行動に起こすことが必要になります。
腰椎椎間板ヘルニア以外でつまずきやすくなる原因
もちろん腰椎椎間板ヘルニア以外が原因でつまづきやすくなることもあります。ここからは腰椎椎間板ヘルニア以外のつまづきやすくなる原因をお伝えしていきます。
●足の筋肉が弱い
多分最もつまづきやすくなる原因で多いのが、足の筋肉が弱ってしまっていることでしょう。
これは若い人と年配の方の歩き方を見ていてもわかると思いますが、歩くスピードも遅ければ、一歩も短く足も上がっていないことでしょう。
現代では運動をしない人も多く、エスカレーターやエレベーター、バスに電車など歩くことも減ってしまっているために、筋力が低下してしまう人が多いと考えられます。
●平行感覚が衰えている
平衡感覚をつかさどる三半規管に異常が生じたり、衰えによって働きが低下すると、つまづきやすくなってしまいます。
さらに三半規管や平衡感覚が弱っていると片足立ちが出来にくくなるため、歩行の際も足が上がらずよたよたとした歩き方になってしまうことがあります。
●視力の低下
言われてみれば当たり前かもしれませんが、視力が低下し段差の幅などがしっかりと見えていなければ、自分では超えると思っていても実際には視覚からの情報以上に段差があれば当然つまづいてしまいます。
このように視力が低下してしまっていることもつまづきやすくなる原因になります。
●脳の血管障害
脳梗塞や脳出血などで脳に問題が生じたときには、判断力が鈍ったり、その部分の支配している領域に障害が起こり、体を動かしづらくなることがあり、それによってつまづきやすくなってしまいます。
●薬剤性パーキンソン症候群
薬剤性パーキンソン症候群とは、薬の副作用によって必要以上にドーパミンの分泌量が減ることでパーキンソン病と同じような症状が出てしまう状態です。
この状態の時には筋肉が緊張状態になっているため、思ったように足が動かずちょっとしたことでつまづいたり、転びやすくなってしまいます。
また、動きに制御がかかっているため、普段の動き自体が今までより少し遅くなります。
最近では年齢を重ねると、かなり多くの薬を服用されている人も少なくないため、このように薬の副作用でつまづきやすくなっている人もいると考えられます。
まとめ
最近ちょくちょくつまづくことが増えて、何か大きな病気の前兆だろうか?と悩んでいる人もいるでしょう。
実際に脳の問題などによってもつまづきやすくなりますが、実は腰椎椎間板ヘルニアによってもつまづきやすくなってしまいます。
これは腰の骨を通っている神経は、痛みや痺れの感覚を伝えるモノだけでなく運動神経もあるため、腰椎椎間板ヘルニアによって運動神経に問題が生じることで筋肉がうまく働かなくなり、つまづきやすくなってしまうんです。
単に筋肉が低下してつまづきやすくなっている人も多々いらっしゃいますが、それ以外でもやはり脳の問題や時には薬の副作用、三半規管の問題、腰椎椎間板ヘルニアを含め、早急に対処しなければいけないことも多々あるため、急につまづきやすくなったと感じる時には一度病院で検査を受けてみてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
コメントをお書きください