腰痛は歩いていれば治るのか?
腰痛の時にはじっと安静にしているよりも身体を動かしたほうが早く治るって言うし、歩いて身体を動かしていれば自然に治るのかな?と疑問に思っていませんか?
実際にたまにお店で腰痛の人に質問されることがあるのが「腰痛って歩いていれば治りますか?」といった質問です。
腰痛持ちの方の中にはこういった疑問を持っている人も少なくないと思いますので、今回は腰痛は歩いていれば治るのか?についてお伝えしていきます。
歩くことは腰痛改善にプラスに働く
結論からいうと、必ずしも腰痛が治るとは言えませんが多くの場合、改善のためにプラスに働きます。というあやふやな回答になってしまいます。
これはその方の体の状態によるところが大きく、例えばぎっくり腰を起こした直後で腰が曲がって伸びないという状態で30分歩けば痛みは引くかっていうと決してそんなことはありませんよね。
逆に腰をかばって歩くことで腰以外の他のところが痛くなるかもしれないというのはなんとなく予想できると思います。
また、腰痛があるなか毎日30km歩くとすると腰に負担が蓄積して、痛みが悪化してもおかしくないですよね。
極端な例えを出しましたが、このようにただただ歩いてれば治るといった単純なことではなく、その人の身体の状態や歩く距離などが大きく影響してくるんです。
なぜ歩くことが腰にいいのか?
そもそも歩くことが腰痛にいいといわれるのはなぜなのか?
これは腰痛の原因が多くの場合筋肉にあり、歩くことで血液の巡りが良くなり自然治癒力が高まるからです。
さらに多く腰痛持ちの人が、お尻や足の筋肉が固くなることで骨盤の動きが悪くなり、そのせいで腰の筋肉にかかる負担が増えてしまって痛くなったり、お尻や足の筋肉が固くなることで骨盤がそれに引っ張られていわゆる骨盤のゆがみという状態を作ってしまっています。
なので歩くことでお尻や足の筋肉を動かして血液を巡らせ筋肉が伸び縮みしやすくなることで腰痛が治りやすくなるのでそのように言われているんです。
歩くことで腰痛が悪化することも
ただ上記でもお伝えしたように歩くことは腰痛に必ずしもプラスに働くわけでなく、当然歩きすぎれば反対に負荷がかかりすぎて筋肉を痛めたり、固くなってしまい腰痛を増強してしまう恐れだってあります。
特に私の今までの経験上、まじめな方ほどいっぱい歩くほうがいいと思ってしまったり、体の調子が多少悪くてもしっかり歩かないといけないという考えがでてしまったりして腰痛を増強してしまうことがあります。
なので当店では体の状態をみて歩くほうがいいのか?歩くとすればどの程度から?などもお話させていただくんです。
あとこれも私の経験上なんですが、歩きすぎて腰痛が悪化してしまう方より歩くことというかお尻や足の筋肉を動かすことが少なくて腰痛がでてしまっている方が圧倒的に多いので、基本的には歩くことで腰痛にプラスに働く人のほうが多いように思います。
歩く以外で体操やストレッチもいい
ここで、筋肉を伸び縮させるのが大切ならストレッチや体操でもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、まさしくその通りです。
別に歩かなくても体操やストレッチなんかでもいいんですが、これも多くの方はストレッチや体操に数十分という時間をかけることはなく、ストレッチをかける筋肉も一つか二つくらいで終わってしまう方が大半です。
歩けば少なくとも1~2分で終わるなんてことはないですし、使う筋肉も体のあちこちを使うことができるので、ストレッチや体操よりも歩くことがいいといわれることが多いんです。
もししっかり体操なり運動を時間をかけたりいくつもの筋肉を伸ばしたり縮めたりするのであれば、それこそ体操やストレッチでもOKだと考えています。
歩く時に大切なこと
あとは歩くことは腰痛改善にプラスに働きやすいと言いましたが、歩くとなるとついつい距離や時間に目がいってしまいますが、それよりも大切なのが歩き方(歩く時のフォーム)です。
極端に言いますが、先ほど書いたようにぎっくり腰など腰が曲がった状態で歩けば反対に腰痛が悪化しそうですよね?
そこまで腰が曲がって歩いてる方はそうそう目にしませんが、背中を丸めたり足をすって歩いてしまっている方は普段街中を見ててもとても多いです。
こういった姿勢を崩したフォームで歩いてしまうと、本来腰痛を改善させるためにしっかり伸び縮させたい腰やお尻、足の筋肉がそれほど動いてくれなかったり、歩き方によっては腰に負担がかかりやすくなってしまって、いくら歩いても腰痛が変化しないといったことになってしまいます。
なのでどれくらい歩くか?何分歩くか?も大切ですが、歩く時の自分のフォームも意識してみてください。
このブログの他の記事にも歩く時の注意点を書いていますし、ほかのところで検索して調べてもらってもいいので、もしどうしても腰痛をよくしたいのであれば、少しでいいので歩く時のフォームについて知識をつけてもらってから歩くことをお勧めします。
まとめ
最近は腰痛でも身体を動かせと言われることが多くなってきたので、腰痛って歩いてれば自然に治るのかな?と疑問に思われている方もいるでしょう。
実際には多くの場合、歩くことは腰痛の改善のプラスに働きます。
これは筋肉を動かすことで血液の巡りが良くなり、自然治癒力が上がったり、腰と関連の深い足やお尻の筋肉を動かすことで身体の歪みが改善されたりするためです。
たた、歩いていれば腰痛が絶対によくなると言うわけでもありません。
腰痛の原因や身体の状態、歩く距離やフォームによっては悪化してしまうこともあります。
特に歩く時のフォームは腰痛に大きな影響を与えるため、一度専門家にアドバイスをもらったり、詳しく知識を付けてみるのもおすすめです。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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