どうして利き腕と反対の肩がこるのか?
利き腕じゃなくて反対の肩ばっかりこってくるけど、これってどうして?と疑問に感じていませんか?
パソコンを仕事でよく使う方ならマウスを使う反対側が、手作業をよくされる方なら利き腕の反対側の肩がよくこるといった人がいます。
まぁどちら側にしても肩こりはつらいわけですが、どうしてよく使う利き腕側と違って反対がこってくるのかな?って思いません?
今回は利き腕とは反対の肩がこってしまう原因についてお伝えしていきます。
バランスの悪い体の使い方が原因
そんな利き腕と反対側がこってくる理由として姿勢のバランスが悪いことがあげられます。
例えば、利き腕を使うために机に対して斜めに座り反対の肘をついて座るといった癖がある場合や、上半身のみを特定の方向に向ける事が多い場合(パソコンのディスプレイが身体の正面ではなく、左右どちらかに置いてある場合など)、足を組む癖があり身体を片側に傾けているなどです。
姿勢が悪いと左右の肩甲骨付近の筋肉や、関節が不均等に伸ばされた状態で固定されてしまい、片側だけ固くなる場合があります。
そうやって片側が固くなると、その固くなった部分に体が引っ張られて姿勢が悪くなり、姿勢が悪いことでさらに一部の筋肉が固くなる、という悪循環に陥ってしまい、どんどん片方のこりがひどくなっていくといったことがおこってきます。これが利き腕でない側で起これば、利き腕と反対の肩がこってきてしまいます。
使わないことで筋肉が固くなる
そのほかにも、利き腕と反対側は普段あまり使わないことによっても肩がこってくる原因になります。
使いすぎると筋肉が疲労して固くなり、こるのはなんとなくイメージできると思いますが、使わないで動きが少なくなってもこりは出てきてしまうんです。
これは筋肉の収縮伸長などが減ると、血液や体液の流れが悪くなることと大きく関係しており、血液や体液の流れが悪くなったところは、エネルギーが運ばれず老廃物が溜まって弾力性を失い固くなってしまいます。
なので普段使用することが少ない利き腕と反対側がこってしまうことがあるんです。
利き腕と反対の肩こりは肩甲骨付近を動かすことが大切
そして大切なのは、利き腕と反対側がこるときってのはこりを和らげるための対処方法が変わってくる事です。
例えば先ほど書いたようなデスクワークや手作業で利き腕側の肩がこる方なんかは、こった肩ばかり見ていてもなかなか肩こりがとれないことがあります。
というのは腕の使い過ぎによって腕の筋肉が疲労しそれによって肩こりがでてしまっていることが少なくありません。
なのでこの場合、こった肩だけでなく腕のケア(運動にしろストレッチにしろ)を一緒におこなっていかないといけないんです。
反対に利き腕と反対側ってのは腕を使いすぎたことではなく、肩甲骨付近の筋肉の動きがすくなったことで肩こりが出ています。
なので、こったところだけをマッサージしたり腕をケアするんじゃなくて、肩甲骨周辺を動かしてあげることが肩こりを改善するために必要になります。
このように同じ肩こりであっても、利き腕側と利き腕の反対側では肩こりの発症原因が違うので、その改善のための対処法も変わってくることが多々あります。
あとはやはり先ほど書いたような、座り方や姿勢の癖を気を付けたり、利き腕と反対側も意識的に時々動かしてあげることは同じように大切です。
まとめ
利き腕と反対側の肩がこってくる理由は、姿勢のバランスの悪さで偏った体の使い方をしたり、使わないことで筋肉が固くなってしまうからです。
そして利き腕側と反対側では肩こりの発症原因が違うことがあるために、肩こりだから同じようなストレッチや体操だけしておけばいいという考え方は注意が必要です。
確かにある程度楽になると予想できますが、どこか肩こりの芯が残っているといった状況に陥ってしまうことがあるので。
利き腕と反対側の肩こりを改善させるためのポイントは肩甲骨付近を動かしてあげることです。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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