腰椎椎間板ヘルニアで薬を常用する時に
知っておいて欲しい事
病院で腰椎椎間板ヘルニアと診断されて、出される薬を飲み続けているけれど一向に良くなっていかない…と、悩んでいませんか?
腰椎椎間板ヘルニアの腰や足にかけての痛み、神経痛で悩んでいる方の中には、病院でだしてもらった痛み止めの薬を常用しているって人もいると思います。
もしかしたらあなたもそうかもしれませんね。
痛み止めの薬がすべて悪いとか全否定するつもりはありませんが、ですが痛み止めの薬を常用することが身体にとってあまり良くないであろう事は、あなたもうすうす感じていると思います。
今回は整体師からみた腰椎椎間板ヘルニアの痛みや神経痛の方が薬を常用し続けた時のリスクについて書いていきます。
内臓に負担がかかる
これは最近は割と副作用の事についてもよく言われるようになったので、なんとなく知っていると思いますが、痛み止めなどの薬は飲むことで内臓に負担がかかります。
ですので病院では胃薬などと共に出されること多いですよね。
腰椎椎間板ヘルニアの神経痛をおさえるためにだされる薬でよく聞くのが、ロキソニンやリリカです。
とくにロキソニンの場合は胃への負担が大きく、なかなかロキソニンの副作用だと判定するのは難しいですが、薬を常用されている今まで診せてきていただいたお客さんの中にも胃の調子を崩された方はいました。
そして胃に負担がかかり胃の調子を崩してしまうことで、腰椎ヘルニアの痛みが増してしまうことがあります。
これは胃腸が弱ると、それをかばうために体の中でまず背中側の筋肉が緊張をし始めま、さらにお腹の筋肉も段々と緊張し固くなって柔軟性をなくしていきます。
するとその部分は筋肉が固くなることで血液の巡りが悪くなり、余計痛みを出しやすくなってしまうんです。
またやはり薬であるいじょう腎臓にも負担がかかります。
リリカの副作用として浮腫(むくみ)があるのもこの腎臓への負担も一つの要因になっていると考えられます。
どんな薬であっても度を越すと毒になってしまうのは、痛み止めの薬であっても同じだということは覚えておいてください。
痛み止めを飲むことで症状を悪化させる可能性がある
二つ目の理由として、痛み止めを飲むことが腰椎椎間板ヘルニアの症状が悪化、もしくは長引かせてしまう事があります。
これはどういうことなのか?っていうと、
そもそも痛みというのは、身体が(脳が)あなたに向けて異常が起こっていることを知らせるために発している警報やサイレンのようなものです。
さらに身体(脳)としては、その警報を出している場所を異常があるのでできるだけ使わないでほしいとも思っています。
例えば、腰に何らかの問題が発生した場合、身体(脳)は腰をできる限り安静にしてほしくて痛みを腰に発生させます。
もし痛みが体のどこかにあったら、あなたはその部分をそーっとゆっくり動かしたり、負担をかけないように動作に気を付けますよね?
基本的には、痛みのある部分に日常生活の負担が少なければ少ないほど症状は早く改善していきます。
なのでたとえあなたが無意識であったとしても、人は「痛み」があると、その「痛み」を回避しようとして、悪い場所に出来るだけ負担がかからない様に動くんです。
痛み止めの薬というのは簡単に言うと、その警報やサイレンのスイッチを無理やり切ってしまう訳です。
本来は「痛み」という警報やサイレンがあることによって、動作による負担が腰にかかりにくくしようとしている訳ですが、その「痛み」を無理やり薬で止めてしまうとどうなるでしょうか?
多くの方が、それまで痛みのあった部分に気をつけることなく、痛みが出る前と同じような体の使い方や動き、生活を送られます。
なんせ痛みがないんですから。
ですが、あくまで痛み止めにの薬によって痛みが軽減した、もしくはでなくなっただけで、悪いところが治ったわけではありません。
本当であれば強い痛みが出ているのにも関わらず、痛み止めで一時的にごまかしているだけなんです。
なので痛み止めが効いている時は症状がマシでも、「痛み」がマシな時の気を付けることのない動作の負担により痛めてい部分悪化し症状も悪化してしまいます。
忘れないでほしいのは、痛み止めというのはあくまで痛みのサインを止めるだけで治すものでなく、痛み止めを飲む前の症状が「本当のあなたの症状」だということです。
それじゃあ痛み止めは飲まないほうがいい?
このように書くと、痛み止めの薬は飲まないほうがいいように思った方もいるかもしれませんが、私自身薬を全否定する気はありません。
腰椎椎間板ヘルニアの症状によっては、痛み止めを飲まなければまともに仕事や日常生活も送れない人もいるでしょう。
それに特に短期的に見た場合、痛みが感じなくなることで本来であれば痛くて動けなかったところが、体を動かすことができるようになり、それによって固まった筋肉が動かされ血液が巡り、その動かされる筋肉の場所(腰椎椎間板ヘルニアの原因となる筋肉の場合)によってはそれで症状が改善していく可能性もあります。
(ただこれも短期的に見た場合で、一向に症状が改善していかないんであればいくら薬で痛みをごまかしても改善していく可能性はものすごく低いものとなりますので)
ですので、忘れないでほしいのはあくまで痛み止めの薬を常用するということにはリスクがあるということ。
また、痛みが減ったからといってそれは良くなったのではなく身体(脳)からの警報を無理矢理止めているだけだということ。
薬を飲むことが治療ではなく、薬で痛みを減らすとともに腰椎椎間板ヘルニアの本当の原因を治療していく必要があるということです。
このあたりを頭に置きながら、痛み止めの薬を服用していただければと思います。
まとめ
病院で腰椎椎間板ヘルニアと診断されて薬を常用している人もいるでしょう。
ですが痛み止めなどの薬を常用することはやはりリスクを伴ってしまいます。
それは痛み止めの薬を飲むことで内臓に負担がかかったり、痛みが少なくなるためかばうことなく体を動かしてしまうことです。
これらによって時には腰椎椎間板ヘルニアの痛みが悪化してしまったり、長引いてしまうこともあります。
大切なのはあくまで薬は痛みを抑えるものであって治すためのモノではないということを理解し、しっかり痛みのもととなる根本を改善していくことです。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
コメントをお書きください
桜井正秀 (金曜日, 12 10月 2018 04:54)
住まいは東京なのですが、手術を直前に控えているものの、本ページを見てから、やはり手術はしないで治療の継続が妥当では無いか迷っています。何かアドバイスを頂ければ幸いです。
痛みと痺れは3か月ほどで、昨年末にも同じ症状がありました。
その際はクスリ治療でした。
因みにMRI画像は有るものの、手術に相当するさは、素人ではそうなんだしか判断できません。
masa.saku1122@ezweb.ne.jp
宜しくお願いいたします。
以上
神橋勝俊 (金曜日, 12 10月 2018 16:02)
手術をするか迷われているとのことで、症状がこのページなんで腰椎椎間板ヘルニアなのかな?
はっきりと症状や状態がわからないのであまり詳しいアドバイスはできないかもしれませんが、MRI画像の椎間板ヘルニアの大きさと症状は、例えばかなり椎間板の突出がみられても痛みや痺れは少しだけなど、一致しないことも多く、
もし3ヶ月経っても、じっとしていても激痛があったり、5分と座っていられない、歩くと数十メートルで痛みで歩けない、筋力低下がある、排泄に問題があるなどの場合にはやはり手術が必要だと思います。
そうでないとしても、手術しないで改善を目指すのであれば、どういった治療を受けられているかはわかりませんが、薬だけ飲んでいるとかであれば、生活習慣を見直したり、継続的に体操やストレッチを行なうなど今までとは違った行動をとる必要があると考えられます。