膝を伸ばそうとすると腰が曲がるのはなぜ?
たまに膝を伸ばそうとすると腰が曲がってしまう、または腰が丸まって伸びきっていないように感じるといったことを聞くことがあります。
これはどうしてなのか?
いくつか原因はありますが、その中でもよくあるのが太もも裏の筋肉が固くなって縮まってしまっていることです。
太もも裏の筋肉は骨盤から膝の裏についています。
こんな感じで、赤いのが骨盤で、橙色の線が太もも裏の筋肉です。
この橙色のところにある筋肉が固く縮まってしまっているんです。
大げさに橙色の線をもっと短くしようとするとさらに膝は曲がってしまいますよね。
つまり、橙色の部分の太ももの筋肉が固く縮むことで膝が曲がってしまっているんです。
これをそのままの筋肉の状態で膝を伸ばそうとするとどうですか?
曲がっていた膝を伸ばそうとするので、橙色の筋肉は下のほうへ引っ張られてしまいます。
そうすると、太もも裏の筋肉が骨盤につく部分も下に引っ張られます。
引っ張られた骨盤は上の写真の赤色矢印のほうへ傾き、骨盤からつながる背骨も下に引っ張られことで腰が丸まってしまうんです。
このとき、太もも裏の筋肉の固さや縮具合がひどいほど腰が曲がってしまいます。
あとは股関節が固い方も影響を受けやすく腰が曲がってしまいます。
この状態だと、姿勢を正そうと思っても正せませんし、腰を伸ばそうとすると膝が曲がってしまい、肩こりや腰痛の原因にもなってきます。
なので改善していくためには例えば簡単なストレッチだと、よくある座って体を前屈させるようなものでいいので、太もも裏の筋肉をゆっくり伸ばしていってあげることが必要となってきます。
それとプラス、股関節を柔らかくするためのストレッチをしていただくとなおいいですね。
今はとくに生活に支障がないという時でも、先ほど書いたように慢性的な腰痛や肩こりといった原因になるので、心当たりのある方は今日から太ももの裏の筋肉や股関節を柔らかくするように心がけてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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