肩こりは肩をマッサージしても楽にならない
肩こりの時に自分でも知らず知らずに手がい行ったり、マッサージしてほしいと思うのは肩の上部や肩甲骨と脊骨の間あたりではありませんか?
ここにはツボも存在するので適度な力であればマッサージが決して悪いとは言いません。
ただほとんどの方、特に肩こりのひどい方はそういった肩の部分をマッサージをしても、すぐにこりが戻ってしまうという経験をされた方が多いはずです。
そう、肩こりの時は肩だけマッサージしても本当に楽にはなれないんです。
今回は肩こりの時にマッサージだけをしても、すぐに戻ってしまう要因についてお伝えしていきます。
なぜ肩をマッサージするだけでは肩こりが治らないのか?
なぜ肩こりの時に肩だけマッサージしても改善しないのか?って言うと、肩こりの方ってそもそも肩の可動域が小さくなっています。
可動域って書くとややこしいですが、簡単に言えば肩の動きが悪くなっているということです。
これは本当に手をあげたりすると手が上げににくくなっている方もいますし、いざ上げようとするとその時はしっかり上まで手が上がる方もいますが、そんな人でも肩を意識しない普段の生活では動きが悪くなってしまっています。
で、可動域が悪くなってしまうと、動く範囲が限られることで動かしているようでもあまり動いていない筋肉がでてきてしまい、その部分は体液循環が悪くなっています。
そうなると疲労物質がたまり、その筋肉に栄養が行かずにさらに動きが悪くなり、そうして肩周辺に硬くなって動きずらくなった筋肉があちこちにでてきて、肩がこりやすい悪循環にはまっていくんです。
つまり、肩の動きが悪いままだといくらマッサージを肩にしても、またすぐに肩周辺の筋肉は硬くなって肩こりを感じるようになってしまうんです。
肩の動きが減るのはなぜ?
それじゃあなんで肩の可動域が悪くなるかっていうと、多くもそういった人にみられるのが肩甲骨の動きが悪くなってしまっていることです。
肩って肩の関節だけで動いているのではなく肩甲骨も一緒に動くことでしっかり動かせるようになるんです。
例えばバンザイなんかも、多くの人は頭の上まで腕が上がると思いますが、あれは肩の関節だけでなく肩甲骨も一緒に動くことで頭の上まで上がっているんです。
もし肩甲骨が動かなければ腕は水平よりもやや上に上がるくらいまでしか上がらず、肩の動きもそれだけ減ってしまうという事です。
なので最初に書いたように肩の上方だけマッサージして肩の関節の動きが多少良くなっても、肩甲骨の動きが悪いままだと肩の動きは良くならなくて肩こりがとれないんです。
なので肩の関節だけでなく肩甲骨の動きも一緒によくしていってあげる必要があります。
肩甲骨の動きが悪くなる要因
ではなぜ肩甲骨の動きが悪くなってしまうのか?
細かくいうとキリがないくらい関係することがあります、今回は大きく3つに分けて肩甲骨の動きが悪くなる要因をお伝えします。
1、肩甲骨周辺の筋肉が硬い
当然肩のように肩甲骨自身にもいろいろな筋肉がついていて、この筋肉が硬いと肩甲骨の動きが悪くなります。
とくにわきの筋肉や胸の筋肉などが硬くなることで肩甲骨を引っ張り、その動きを制限させてしまいます。
つまり肩こり改善のためには肩だけでなく、わきや胸の筋肉もほぐして上げないといけないんです。
2、背骨が丸まっている
背中が猫背のように丸まってしまうと肩甲骨は本来の位置から外へと追いやられてしまいます。
そうやって肩甲骨が外に追いやられた状態(肩甲骨の歪み)では肩甲骨は本来のように動くことができなくなってしまいます。
つまり、姿勢から正していくことが肩こりを改善するためには必要になってくるんです。
3、骨盤の動きが悪い
肩甲骨と骨盤は背中の筋肉を通じて連動しています。
肩甲骨の動きを本当によくするためには、骨盤と連動させた動きを取り入れることが必要です。
つまり骨盤の動きが悪いままでは肩甲骨は本来の動きを行えないんです。
骨盤の動きをよくしていくためには、骨盤のゆがみを改善させたり、股関節の動きをよくすること効果的です。
まとめ
このように肩こりは、いくら肩だけマッサージしても肩や肩甲骨の動きが悪いままだとすぐに元に戻って改善していかないんです。
なのであなたが肩こりで悩んでいるというときには、安易に肩だけマッサージをしてどうにかしようとしないで、肩甲骨も含め肩の可動域を良くしていく必要があります。
そのためにはわきや胸の筋肉、骨盤の動き、姿勢などを一緒に整えていくことが効果的です。
いつまでたっても肩こりがとれないという人は参考にしてみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
コメントをお書きください