日常生活で良く歩くのに、
肩凝りが改善しない方へ
肩凝りや腰痛なんかには「歩く」ことが改善のために効果的であるということはいろいろなところで言われていますので、聞いたこともあると思います。
実際、多くの腰痛や肩こりは肩こりはどんなに症状がひどくても、その正体のほとんどは単純な筋肉の緊張とそれに伴う疲労物質の蓄積です。
これは頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症といった方でも、大半の方は筋肉の緊張や疲労物質の蓄積が大きく関係してきます。
えっ?頚椎ヘルニアって椎間板が飛び出て痛みを出しているから筋肉は関係ないんじゃないの?と思われる方もいると思いますが、そもそも椎間板はどうして飛び出したのか?というと簡単に言えば、筋肉が固くなり本来の力が発揮できないために椎間板や頚椎の骨を支えられなくなり椎間板にかかる負担が増してヘルニアになったり、
筋肉の炎症によって頚椎にある神経を刺激して神経症状を発症させています。
で、話を戻して筋肉の緊張や疲労物質は血行を良くすれば改善します。
その血行をよくするのに最も適しているのは有酸素運動です。
この有酸素運動の中でも最も手軽に行えて、尚且つ負担が少ない運動は「歩く事」なんです。なので肩こりや腰痛の方は歩きましょうと言われることが多いんです。
ついで歩きは効果が低い!?
ただこう書くと、「私はいつも通勤で歩いているんですが…」と思う方もいるはずです。
ですが体の専門家、お医者さんや整体師、整骨院の先生、ジムのトレーナーなどにこう言うと、何かのついでに歩くのではなく、ウォーキングなど歩く事を目的に歩いていただかなければ意味はない、といった事を言われることが多いんです。
実際にその方々の言われる通り、何かのついでに歩くのと、歩くことを目的に歩くのは体への効果が違ってきます。
ついで歩きに一工夫を
違ってくるんですが、何かのついでに歩くだけじゃダメなんだと納得して、落ち込むのはちょっとまってください。
例え何かのついでであっても「歩いている」という事実があるのは確かです。それならそれを肩こりや腰痛に効果のある歩き方にしませんか?
そもそも、何かのついでに歩くことは意味がないと言われるのは、歩くのを目的として歩いた時と比べて体の使い方が違うからなんです。
例えば何かのついでに歩くのと、ウォーキングで歩こうと思って歩くのではスピードに違いがでやすいですよね。すべてとは言いませんが、何かのついでに歩く時のスピードはどうしても遅くなりがちです。
ついで歩きのときのスピードと歩こうと思ってテンポよく歩いた時の力の入れ具合や踏ん張り方など体の使い方って同じですか?
違いますよね。この差が「ついで歩き」は効果がないと言われる理由です。
これはスピードに限らず、腕の振りの大きさだったり、足の上げ具合だったり、歩く時の姿勢であったりいろいろですが。
それならいっそ、何かのついでに歩く時も、歩くことを目的として歩く時のように歩いてみてください。
その際のポイントとしては、
●歩幅が狭くならないように注意する
●しっかり地面を蹴る
●体が前に傾かないように姿勢を正す
●腕を前ではなく後ろに引くようにする
●目線が下を向き過ぎないように注意する
上記のポイントを意識してもらうと当然、体の使いかたは両者とも似てきて、ついで歩きも歩くのを目的として歩いた時も同じような効果が得られるようになります。
それでも通勤なんかだと鞄を持っていたり、犬の散歩ならリードを持っていたりするので、まったく同じにはなりませんが少なくとも今までなんとなく歩いていたころよりは確実に血行は良くなります。
そうなれば、肩こりや腰痛だって今までより楽になって行きます。
ついで歩きとは別に歩くための時間をとることも必要かもしれませんが、その前に普段から買い物や通勤、移動などで歩くことが多いなら、まずはその「私は毎日○○で歩いているんですが…」の○○の歩き方を変えてみませんか?
こういった日常生活の細かな積み重ねの差が痛みやコリが改善するかしないかの差となってあらわれてきますので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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